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シラバス(公開版)

2025年度 

 
  卒業研究Ⅱ
[ D-3-h-08-5-4 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):6(180 + 30)
 対象学科:美表4年
 授業形態:演習 学期:後期 必・選:必修
 美術表現学科専攻科目
 長谷部 嘉 勝

授業概要
漆芸卒業作品制作の集大成として卒業研究Ⅰで制作した乾漆素地に今まで研鑽してきた漆芸の技法を駆使し、色や加飾を施し漆芸卒業作品としての完成を目指すよう見守り、適宜アドバイスを行い完成精度を高め納得できる作品になるよう指導する。漆芸卒業作品制作を通して0から作品を生み出す苦楽を感じ完成した時の達成感を味わってもらえるように導く。万延元年創業仙台箪笥の伝統技法を用い、仙台箪笥等の家具漆塗り木工家具等を製造・販売の家業に50年間従事し、漆塗り全般に精通した知識を活かして授業を行う。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・漆で漆塗りの基本工程(塗り、研ぎ、磨き)ができ、自由な表現ができる。
 
・作品に対して効果的な加飾ができ、自己表現ができる。
 
・全体的に仕上げが綿密で完成度を高めることができる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 1回~3回:脱乾し縁の調整を行い塗りの作業に入れるようにする。

制作のスケジュールの考察
 
2 4回~9回:錆漆、固め塗りを数回行い、黒中塗りに入れるようにする。
制作ノート確認①
漆が乾燥しているか確認しておく。
 
3 10回~15回:黒中塗りを数回行い加飾の作業に入れるようにする。 黒中塗りの制作過程の記録
 
4 16回~19回:加飾・彩色・変わり塗りの作業。制作ノート確認②
加飾彩色の漆を調合して、手板にて発色・乾き等を確認しておく。
 
5 20回~29回:加飾・彩色・変わり塗り・蒔絵を施し作品全体のバランスを確認する。 色漆の乾燥を把握しながら、作業を進めておく。
 
6 "30回~39回:仕上げ作業。摺り磨きの作業のより漆本来の艶が 出るようにする。制作ノート確認③

作品の仕上がり状況を確認しながら作業を進めておく。
 
7 40回~44回:制作ノートの書込み。プレゼンの準備。
制作ノートのまとめ
 
8 45回:審査 1年間の制作記録 審査結果のまとめ
 

履修上の注意
作業着を着用の上、漆かぶれに注意しながら授業に臨む。卒業研究Ⅰを履修していること。

成績評価方法・基準
・授業態度(30%):適切な技法を選択できる。出欠状況。制作意欲
・作品完成(70%):作品の完成度、デザイン、センス、個性の表現 (審査会卒業作品提出でフィードバックする。)

教科書
授業中に適宜資料を配布する。

参考書
〔やさしく身につく漆のはなし1~4〕〔(一財)日本漆工協会〕〔2,200円(税込)〕
〔漆塗りの技法書〕〔誠文堂新光社〕〔3,080円(税込)〕

備 考
・卒業制作材は各自購入
・質問等は授業終了時オフィスアワーで受け付ける。

 
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