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シラバス(公開版)
単位(総授業時間数+自習時間):2(30 + 60) |
対象学科:美表1年 |
授業形態:講義 学期:後期 必・選:選択 |
美術表現学科専攻科目 |
大 嶋 貴 明 |
授業概要 |
東洋美術の多様さと各々の展開に触れ、具体的な作品について教授する。 日本美術史概説で基本として取り上げる作品や人間についての知識的情報のみならず、個々のケースの背後および前後に広がる文化史的脈絡や中国美術との関連性を検討する。 「自己」や「現代」を形作る資源の一つとしての美的遺産を解きほぐし検討することを示唆する。 |
授業の到達目標 |
学位授与の方針との関連 | ||||||||||
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各種の東洋美術および日本美術を俯瞰的に説明できる。 |
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自己および現代について、感性的、文化史的成り立ちを分析する視座を持てる。 |
授業計画 |
回 | 内容 | 自習(事前・事後学習の内容) |
1 | オリエンテーション:東洋美術の多様性、日本美術の位置づけ 岡本太郎の美意識、イグネの美意識、高村光太郎の美意識 |
事前:ウィキペディアや国語大典などで、「美術史」「東洋美術史」「日本美術史」などのキーワードを検索し読んでおく。 事後:個人が持つ美意識に対する歴史的影響を中心に整理し、疑問点を明確にする。 |
2 | イスラムの美術、インドの美術 |
事前:「イラン」「中央アジア」「南アジア」「東南アジア」の歴史を検索し調べておく。 事後:各地域の宗教と美術の関係を整理し、疑問点を明確にする。 |
3 | 中国の美術1:古代から北宋の美術まで | 事前:「中国史」を検索し見ておく。 事後:例えば、「山水画」などの発生理由を整理し、疑問点を明確にする。 |
4 | 中国の美術2:南宋から清の美術 | 事前:中国の中近世の展開を検索し、見ておく。 事後:地域的特色と美術の関係を整理し、疑問点を明確にする。 |
5 | 仏教美術の展開 | 事前:「仏教」の発生と展開について、キーワードを検索し、調べておく。 事後:仏教美術の特色を整理し、疑問点を明確にする。 |
6 | 朝鮮の美術 | 事前:「朝鮮史」を調べておく。 事後:朝鮮美術の独自性を整理し、疑問点を明確にする。 |
7 | 東洋美術について、振り返りと疑問点の確認 中間レポートの準備 |
事前:1~6回目までの疑問点を整理し、小レポートにまとめ提出 事後:中間レポートを作成し提出 |
8 | 縄文時代の美術 弥生時代・古墳時代の美術 |
事前:旧石器時代から現代まで、日本史年表をみて、確認しておくこと。 事後:各時代の美術の特色を整理し、疑問点を明確にする。 |
9 | 飛鳥時代・白鳳・奈良時代前期の美術 | 事前:大和朝廷の権力構造変化などを検索し、見ておく。 事後:各時代の美術の特色を整理し、疑問点を明確にする。 |
10 | 奈良時代・天平の美術 |
事前:「仏像」や「仏教の図像」についてキーワードを検索し、見ておく。 事後:各時代の美術の特色を整理し、疑問点を明確にする。 |
11 | 平安時代の美術 密教美術 |
事前:「平安時代」とその他のキーワードを検索し、見ておく。 事後:和風化や国内の民族宗教の影響などを整理し、疑問点を明確にする。 |
12 | 鎌倉時代・南北朝・室町時代の美術 日本での仏教美術の展開 |
事前:権力の担い手の変化などを検索し、見ておく。 事後:分断・発生/連続をキーワードにメモを整理し、疑問点を明確にする。 |
13 | わび・さび日本独自の美意識 桃山・江戸時代の美術 |
事前:「茶」「わび」「雪月花」「水墨画」「枯山水」などのキーワードを検索し、見ておく。 事後:独自の美意識の展開を中心にメモを整理し、疑問点を明確にする。 |
14 | 江戸時代中・後期の美術 近世から近代へ |
事前:都市としての「江戸」「近世の京都」を検索し、見ておく。 事後:日本的市民社会と明治維新で変化した世界観を中心にメモを整理する。 |
15 | 日本美術の振り返り:疑問点の確認 最終レポートの準備 |
事前:日本美術史の疑問点を整理し、小レポートにまとめ提出 事後:最終レポートを作成し提出 |
履修上の注意 |
毎回、可能な限り次回講義の資料プリントやレジュメを渡す。受講者からは簡単な疑問点や内容についての小レポート提出をもとめる。小レポートは10分程度のものとし、成績評価と出欠の確認用とし、必要に応じてフィードバックする。 中間レポートと最終レポートを課す。レポートのテーマや詳細については、中間レポートは11月始、最終レポートについては、1月半ばに提示する。 なお、レポートの形式、分量、制作上の注意点については美術史1に準ずる。 事前学習については、最低限ウェブでの検索によって、キーワードや重要な作品についてあたりをつけておくこと。 事後学習については、ノートの整理、特に疑問点の抽出を大事にすること。 その他必要事項があれば初回講義時に説明する。 |
成績評価方法・基準 |
小レポート(15回):30% 中間レポート:20% 最終レポート:50% 各レポートの採点基準については、初回講義時に説明する。 |
教科書 |
使用しない。 講義時にはレジュメおよび資料プリントを配布する。 |
参考書 |
「増補新装カラー版東洋美術史」 監修:前田耕作 執筆:山岸公基 他 美術出版社 2500円 「東洋美術史」 監修:朴 亨國 執筆:平岡三保子 他 武蔵野美術大学出版局 2400円 「日本美術の歴史」 辻 惟雄著 東京大学出版会 2800円 |
備 考 |
参考になるものは、参考書としてあげたものだけではなく、多くの大事な書物や画集、展覧会カタログなどがある。講義の中で紹介するものも含め、また、展覧会なども、できるだけ広く実際に手に取ったり見ることが望ましい。 質問や疑問点については、講義中を含め適宜時間をとるが、詳しくは第1回目講義のとき説明する。 |
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