大学シラバスの手引き(PDF) 短大シラバスの手引き(PDF) シラバス トップページへ 本 学 ホームページへ

シラバス(公開版)

2025年度 

 
  彫刻基礎Ⅰ
[ D-3-a-03-1-1 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表1年
 授業形態:実技 学期:前期 必・選:必修
 美術表現学科専攻科目
 虎 尾   裕

授業概要
美術表現の中で、三次元の立体制作を通して学習することで、彫刻分野の基礎的な表現方法を習得する。彫刻制作体験などのアンケートを取り、有名な彫刻作品の例などを解説して鑑賞する。課題1、基礎的な静物の塑造制作、野菜や果物などの自然物をモチーフとして、台座との構成を通して、基礎的な塑造力と造形力を学ぶ。課題2、制作した塑造作品を石膏取りして技法を学ぶ。課題3、ペーパーワークによる立体制作、題材「ダンボールによる箱庭作り」、ダンボール素材を使用して、イメージする過程の中で、家屋、樹木、庭などの空間を創作してゆく。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・基礎的な塑造作品の制作を通して、塑造力と造形力を体得する。
 
・生き生きとした自然物の観察を通して、デッサン力など観察眼を養う。
 
・制作する態度と同時に、制作スキル、作業手順など段取りを学んでいく。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 ガイダンス。導入、授業スケジュールについて説明。制作するにあたっての心構えや、制作態度について注意事項を説明。さらに、持参する道具や、服装についてなど説明。三次元立体造形についての過去体験などアンケート調査 制作課題に使用する画材の準備。過去の彫刻作品についての体験を考察する。美術表現の三次元の立体物としての意味を把握、検証
 
2 制作課題1、塑造作品制作、モチーフ「野菜、果物など静物」のデッサン 制作課題の継続制作、自然物としての静物の捉え方(構図・全体的な把握)
 
3 塑造作品制作、心棒作り、粘土練り、
制作 粘土荒付け
制作課題の継続制作、自然物としての静物の三次元の捉え方(量感、構成など)
 
4 塑造作品制作(量感。フォルム、構成) 制作課題の継続制作、自然物としての静物の三次元の捉え方(量感、フォルム、構成など)
 
5 塑造作品制作(量感。フォルム、構成、空間)台座の形態を考慮して精度を高める 制作課題の継続制作、自然物としての静物の三次元の捉え方(量感、フォルム、構成など)
 
6 塑造作品制作、講評会(全体講評、個人講評) 全体講評の意義を分析、互いの作品を参考にして今後の制作に取り入れていく
 
7 制作課題2 塑造作品、石膏取り制作、作品型取り雌型完成。 石膏取りについて、様々な作品の型取り技法について分析、研究
 
8 塑造作品、石膏取り制作、雌型、石鹸ひき、流し込み 石膏取について、様々な作品の雌型流し込み技法について分析、研究
 
9 塑造作品、石膏取り制作、雌型割り出し、雄型完成、修正作業、完成持ち帰り 石膏取りについて、様々なの割り出し技法について分析、研究
 
10 制作課題3 ペーパーワークによる「ダンボールによる箱庭作り」作品制作 イメージデッサン ペーパーワークによる様々な作品事例を把握して、技法の違いなどを分析
 
11 ペーパーワーク作品制作、ダンボールより、台座部分のサイズをカットし、上に配置する家屋の構成部品を切断 ペーパーワークによる様々な加工方法、接着、接合などの技法について分析、研究
 
12 ペーパーワーク作品制作、ダンボールで家屋の構成部品を接合、樹木の構成部品を切断 ペーパーワークによる様々な加工方法、接着、接合などの技法について分析、研究
 
13 ペーパーワーク作品制作、台座の上に家屋、樹木で構成された庭を構想して、家屋、樹木の配置と空間を考えながら接着する。完成 ペーパーワークによる様々な加工方法、接着、接合などの技法について分析、研究
 
14 ペーパーワーク作品制作、講評会、全体講評、個人講評、作品撮影、作品持ち帰り 全体講評の意義を分析、互いの作品を参考にして今後の制作に取り入れていく
 
15 立体作品制作全般についての総括、まとめ、感想などアンケート調査 三次元の立体作品の意味と、作品の可能性について分析、研究
 

履修上の注意
制作課題ごとに、制作過程の段取りを確実に把握できるように、説明をしっかり聞いて制作に取り組む。立体作品全般、できるだけ多くの作品を実際に観に美術館へ足を運んだり、多くの文献を調べるなど、日頃の努力が重要である。

成績評価方法・基準
授業の取り組みに対する意欲と姿勢(80%)、提出物(20%)による評価。

教科書
授業の中で指示する。必要なプリント、資料を配布する。

参考書
授業の中で指示する。

備 考
必修
質問等については、授業終了時あるいはオフィスアワー(曜日時間は掲示で確認)で受け付ける。

 
Copyright © Mishima Gakuen All Rights Reserved.