大学シラバスの手引き(PDF) 短大シラバスの手引き(PDF) | シラバス トップページへ 本 学 ホームページへ |
シラバス(公開版)
単位(総授業時間数+自習時間):1(45 + 30) |
対象学科:食専2年 |
授業形態:実験 学期:前期 必・選:必修/栄(必) |
食物栄養学専攻科目 |
黒 川 優 子 |
授業概要 |
地球上のあらゆる生物は水なしに生きることはできない。私たち人間も飲料水はもとより、調理や加工に水は欠かせない。我が国及び世界の国々においてかけがえのない水資源の現状がどのようかをまず理解した上で、各家庭の水道水が、飲み水として適正かどうかについて、いくつかの水質項目を測定し、その安全性を確認する。また、空気中の細菌をはじめ、身の回りに多くの微生物が生息することを培地で培養して計数するとともに、細菌を染色し、顕微鏡観察する。さらに、細菌の培養法や成長曲線、簡易な細菌の鑑別法を学び、食中毒の原因となる細菌の検査法について基礎的な知識と技術を身につける。また、飲料水の水質調査、微生物の検査方法等、これまでの実務経験(環境調査、環境教育、食育など)を反映させた講義を行う。 |
授業の到達目標 |
学位授与の方針との関連 | ||||||||||
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食品に関する化学的および生物学的分析法の基礎的な技術を習得する。 |
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食品の安全性確保の重要性を理解する。 |
授業計画 |
回 | 内容 | 自習(事前・事後学習の内容) |
1 | 諸注意・概要説明・レポートの書き方 手洗いの科学的検証:正しい手洗い法の理解① ハンドペタンチェック |
事後:授業内容の復習。 |
2 | 手洗いの科学的検証:正しい手洗い法の理解② ATP/AMPの測定(拭き取り調査)・手洗いチェッカー 世界の水事情について 水道水サンプルの採取における注意事項 |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
3 | 水道水の水質試験①:味・臭気・全硬度・2価の鉄イオン |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
4 | 水道水の水質試験②:硝酸性窒素および亜硝酸性窒素 塩素イオン |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
5 | 水道水の水質試験③:有機物(過マンガン酸カリウム消費量) pH値 |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
6 | 水道水の水質試験④:残留塩素 一般細菌数(培地への接種と培養) |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
7 | 水道水の水質試験⑤:一般細菌数(結果判定) 滅菌法・消毒法 |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
8 | 水道水の水質試験⑥:結果検討会 家庭用調理器具・食器の洗浄度検査: デンプン・タンパク質・油脂 |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
9 | 細菌・真菌検査用培地の調製① 環境微生物の観察①:検体採取 |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:ノートを整理し、内容を復習する。 |
10 | 細菌数(生菌数)の測定法①:培地調製 環境微生物の観察②:検体の培地への接種と培養 |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:ノートを整理し、内容を復習する。 |
11 | 細菌数(生菌数)の測定法②:検体の培地への接種と培養 環境微生物の観察③:発育細菌の観察・性状観察 |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:ノートを整理し、内容を復習する。 |
12 | 細菌数(生菌数)の測定法③:結果判定 環境微生物の観察④:細菌の染色(グラム染色) |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
13 | 環境微生物の観察⑤:細菌の顕微鏡観察(奇数班) 食品中のアレルゲン検査①(偶数班) |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
14 | 環境微生物の観察⑥:細菌の顕微鏡観察(偶数班) 食品中のアレルゲン検査②(奇数班) |
事前:テキストの該当ページを読む。 事後:結果をまとめ、レポートを作成する。 |
15 | まとめ | 授業の総括。 |
16 | 期末試験(レポート) | 第1回目の授業時に説明する「レポートの書き方(実験の目的、方法、結果、考察、参考文献等)」に従い、実験のテーマ毎にレポートを作成し提出する。 |
履修上の注意 |
・白衣を着用する。 ・実験機材の取り扱いには十分注意を払う。 ・実験後には手洗いを充分行う。 ・実験結果、注意事項および実験中に気がついたこと等を詳細に記録する。 |
成績評価方法・基準 |
・平常点・受講態度(授業への参加状況[積極性、発言、質問、グループ・ワークでのリーダーシップ等]、予習・復習の状況等で総合的に判断する)(60%)、レポート等(40%)で評価します。 ・提出されたレポートは、後日、添削して返却します。 ・ルーブリックを授業時に配布しますので、学習目標として参照してください。 |
教科書 |
・〔食品衛生学実験〕〔杉山 章・岸本 満・和泉秀彦編〕〔みらい〕〔2,500円〕 ・教員作成のテキストを配布します。 |
参考書 |
・必要に応じて資料を配布します。 |
備 考 |
・都合により、授業計画の順番等を変更することがあります。 ・質問等については、授業終了時あるいはオフィスアワー(曜日時間は掲示で確認)に受け付けます。 |
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