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シラバス(公開版)

2024年度 

 
  教育心理学
[ B-3-b-03-2-2 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):1(15 + 30)
 対象学科:子専2年
 授業形態:講義 学期:後期 必・選:選択/幼免(必)
 子ども生活専攻科目
 植 松 公 威

授業概要
人間は独力で何かが可能になるためには,その前に他者からの援助によって共同の中で可能になっている必要があり,発達は他者からの援助によって促進されることについて解説する。また,概念学習とは何か,どのように教材を作るかについて解説する。学習には大きく分けて有意味学習と機械的暗記学習があり,有意味学習の効果について理解できるように事例を交えて講義する。学ぶとは,情報を受け身的に受け取ることではなく,主体的,能動的に新しい知識構造を構成することであることを説明する。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
① 教育には社会的活動として「発達の最近接領域」を開き,子どもの発達を促す働きがあることを学ぶ。
0.2 0.4 0.2 0.2
 
② 学習の転移と記憶を高めるためにはルールと事例をどのように学ぶのがよいかを理解する。
 
③ 有意味学習を実際に体験し,機械的暗記学習の学習観・知識観を批判できるようになる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 ガイダンス(授業内容と教育目標) あらかじめシラバスを熟読すること。
 
2 ルール(法則)学習の長所について 「ルール学習」とは何か調べること。
 
3 ヴィゴツキーの「発達の最近接領域説」 過去の事例を思い出し,レポートすること。
 
4 ルール学習に関する授業記録-小学3年「金属ならば電気を通す」の授業- 子どもたちがどのようにルール(法則)と事例を学んでいるかを考えること。
 
5 概念学習における教材づくり 「さんかく」と「しかく」とは何か,どのように教えたらよいか考えること。
 
6 機械的暗記学習と有意味学習 オーズベルの定義を理解すること。
 
7 有意味学習の事例-ルールによって意味を理解することの効果- 有意味学習の特徴を理解すること。
 
8 機械的暗記学習の学習観・知識観を有意味学習の観点から批判する 学習や知識に関する今までの見方・考え方を転換できるように深く考えること。
 
9 期末試験 よくノートや資料を見直した上で全体の要点を論述すること。
 

履修上の注意
毎回,ミニットペーパーに感想やわかったこと,わからなかったことを書いて提出すること。

成績評価方法・基準
レポート課題(20%),期末試験(80%)。レポート課題や期末試験についてはフィードバックを行う。

教科書
授業の前にプリントを配布する。

参考書
授業の中で適宜,紹介する。

備 考
質問等についてはミニットペーパーを通して次の授業の中で取り上げ,説明します。また,授業終了時あるいはオフィスアワーを利用して,質疑応答をすることも可能です。

 
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