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シラバス(公開版)

2024年度 

 
  美術科教育法Ⅱ
[ D-4-d-02-4 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):4(60 + 120)
 対象学科:美表4年
 授業形態:講義 学期:通年 必・選:選択
 教職に関する科目
 横 山 美喜子

授業概要
美術科教育法Ⅰの学修をふまえ、美術科教員としての実践力を高めることをねらいとする。指導案の作成においてはより具体的に、教材の分析や生徒の実態の把握、指導法の工夫を行い、現場に即した内容となるよう指導していく。模擬授業の展開にあたっては、グループの中で互いに授業を見合い、意見を交換し合うなどして、授業の内容をより深めていけるよう指導する。実務家教員であることを生かし、美術指導における「指導と評価」のあり方や美術教育の意義やねらいについて、自己の考えを具体的にもつことができるように指導していきたい。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・美術科における効果的指導力の向上を目指し、学習指導要領の全体構造を理解、把握する。
 
・中学校3年間で身に付けさせたい美術の力を理解し、年間指導計画を作成することができる。
 
・美術科の特性に応じた教材の選択や情報機器の活用法について理解し、自己の授業設計に活用していくことができる。
 
・美術科の指導理論の理解、把握の下に学習指導案を作成し、それに基づいた模擬授業の実践を充実させることができる。
 
・美術科における学習の評価について理解し、授業計画に取り入れて活用することができる。
 
・美術教育の持つ意義と目標を理解し、そこから学校現場における実践感覚を育み、自己の指導力の向上に努めることができる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 オリエンテーション。年間の学修計画を知り、見通しをもつ。 配布されたレジュメによく目を通し,ファイリングを始める。
 
2 教育実習に向けて①(実習校の概要、美術科の年間指導計画を知り、中心授業の内容について考える。)
実習校のHPなどから、学校の概要について調べておく。
 
3 教育実習に向けて②(授業の三要素について)
実習校でのオリエンテーションでわかったことを整理しておく。
 
4 教育実習に向けて③(学習指導案の書き方を確認する。) 美術科教育法Ⅰの復習と確認を行う。
 
5 教育実習に向けて④(指示された中心授業に関する指導案を作成する。) 授業で使う資料や参考作品などの教材研究を進める。
 
6 教育実習に向けて⑤(学校現場の状況と実習生に対する一般的な対応について伝える。) 美術の授業以外での留意点なども確認する。
 
7 実習報告①(実習全般の様子と中心授業の内容の報告及び他の受講者との質疑応答)アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション) 報告に備えての準備を行う。
他の受講者の指導案を熟読しておく。
 
8 実習報告②(実習全般の様子と中心授業の内容の報告及び他の受講者との質疑応答)アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション) 報告に備えての準備を行う。
他の受講者の指導案を熟読しておく。
 
9 実習報告③(実習全般の様子と中心授業の内容の報告及び他の受講者との質疑応答)アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション) 報告に備えての準備を行う。
他の受講者の指導案を熟読しておく。
 
10 指導案の作成①(指導案の振り返りを行う。教材研究を深め生徒の実態をさらに詳しく把握する。) 指導対象の生徒を想定しておく。
 
11 指導案の作成②(実習を終えた段階でのより現場に沿った指導案を作成する。) 指導の流れを想定しておく。
 
12 指導案の作成③(ICTの活用を工夫する。)
指導上の技術について考える。
 
13 指導案の作成④(指導案の完成・提出)
間に合わない場合は課題とする。
 
14 指導案の振り返り①(チェックされた内容を確認し、より良い形にする。) さらに工夫できる点はないか考える。
 
15 指導案の振り返り②(具体的な指導の場面を想定し、さらに内容を深める。) さらに工夫できる点はないか考える。
 
16 模擬授業①(提出した指導案に基づいた授業と検討会の実施)
アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション)
自己の模擬授業の準備や練習を行う。
 
17 模擬授業②(提出した指導案に基づいた授業と検討会の実施)
アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション)
自己の模擬授業の準備や練習を行う。
 
18 模擬授業③(提出した指導案に基づいた授業と検討会の実施)
アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション)
他の受講者の授業を見て自分だったらどうするか考える。
 
19 教育技術に関するチェックシートに沿って、自分の授業を振り返る。
これまでの授業についても振り返る。
 
20 指導案の作成①(ICTを必ず活用し、まだ作っていない領域の指導案を考える。) 最後の指導案作成の題材を選択する。
 
21 指導案の作成②(道徳との関連について考える。)
道徳と美術のこれまでの指導案における関連を振り返る。
 
22 指導案の作成③(カリキュラムマネジメント、SDGsなど現代的課題と美術との関連を生かした授業について知る。)
現代的課題と美術のこれまでの指導案における関連を振り返る。
 
23 指導案の作成④(指導案の提出、完成)
間に合わない場合は課題とする。
 
24 模擬授業①(提出した指導案に基づいた授業と検討会の実施)
アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション)
自己の模擬授業の準備や練習を行う。
 
25 模擬授業②(提出した指導案に基づいた授業と検討会の実施)
アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション)
自己の模擬授業の準備や練習を行う。
 
26 模擬授業③(提出した指導案に基づいた授業と検討会の実施)
アクティブラーニング(プレゼンテーション・グループディスカッション)
自他の模擬授業から学んだことを振り返り,美術科の指導の基本やポイントについてまとめておく。
 
27 年間指導計画の作成について①(指導要領から)
指導要領における年間指導計画に関する記述を熟読しておく。
 
28 年間指導計画の作成について②(教科書会社の資料から)
教科書会社の資料における年間指導計画に関する記述を熟読しておく。
 
29 年間指導計画の作成について③(中学校美術科の全学年の年間指導計画を作成する。)
自校独自のものとなる要素(地域性や行事との関連など)について考えておく。
 
30 1年間の振り返りと美術教師としての心構えについて
配布された全レジュメのファイリングを確認
 

履修上の注意
・講義時に適宜配布するレジュメを順次ファイリングしていき,受講の際は必ず持参すること。
・自主的,意欲的に受講し,講義中は進んでメモを取るなど自己の学修の積み重ねに努め,提出物は期限厳守で提出すること。
・本科目は中一種免(美術)取得のための必修科目である。

成績評価方法・基準
レポート・提出物(学習指導案・年間指導計画他)(25%)、模擬授業(25%)、受講態度(25%)、試験(25%)
・試験は31週目に実施
・提出されたレポート等は,後日添削して返却する。
・模擬授業演習は,授業でのフィードバックと紙面による講評を行う。

教科書
〔中学校学習指導要領解説 美術編〕〔平成29年度告示 文科省〕〔115円〕
〔高等学校学習指導要領解説 芸術編〕〔平成30年度告示 文科省〕〔495円〕
*上記2点は3年次に購入のものを継続使用
*その他、授業毎に適宜,テキストに代わるプリント(レジュメ)を配布する。


参考書
〔中学校美術科教科書〕〔日文出版〕〔1,000円前後〕,〔中学校美術資料集〕〔秀学社編〕〔790円程度〕
 *3年次に購入のものを継続使用

備 考
質問については,授業終了時に受け付けます。

 
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