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シラバス(公開版)

2024年度 

 
  家庭科教育法Ⅱ
[ A-4-d-02-4 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):4(60 + 120)
 対象学科:服専4年
 授業形態:講義 学期:通年 必・選:選択
 教職に関する科目
 石 川 り か

授業概要
家庭科教育法Ⅰで学んだ内容をさらに深めながら、学校教育において家庭科を学ぶ意義と学校段階間のつながりを踏まえた中学校「技術・家庭」の家庭分野及び高等学校家庭科の授業実践力の修得を目指す。
そのための学習計画・指導法・学習評価・教材研究の進め方・教材教具の作成等演習を重視して、総合的・実践的な学習能力と態度を育成する。また現代を生きる力を養成するための家庭科教育の望ましい指導の在り方について理解を深める。高等学校家庭科教員の経験を生かして、アクティブラーニング形式で授業を進めていく。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・中学(高等学校)家庭科学習指導要領を理解した上で指導案を計画し、それに基づいた模擬授業を実践できる知識・技能を持って、実践し学習評価することができる。
 
・中学(高等学校)家庭科学習指導要領を理解した上で教材研究・教材教具を作成し、充実した授業内容にするよう努力できる。
 
・家庭科教育の歴史的背景を踏まえながら、今後の教科の方向性についても真摯に取り組むことができる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 ガイダンス:年間予定
教育実習確認 模擬授業実践計画
シラバスの確認 中学・高等学校学習指導要領の示す家庭科教育についてまとめる
 
2 教育実習:教育実習事前指導 ①シラバス 中学・高校それぞれの授業の『年間計画』について調べてまとめる。
 
3 教育実習:教育実習事前指導 ②教材研究・指導案 教育実習で行う学校の(中・高)の教材研究・指導案を調べてまとめる。
 
4 教員採用試験にむけて①・指導細案作成方法 前回の教材研究・指導案をさらに深める。
 
5 模擬授業実践に向けて(教材研究の要点) 教材研究についての資料を集めて、具体的に教材を作成し、次回提出。
 
6 情報機器の操作と活用法 情報機器についての操作と活用方法について、具体的な活用方法を調べまとめる。
 
7 模擬授業Ⅰ:模擬授業実践①(導入の工夫・展開の山場) 模擬授業内容のタイムテーブルを作成
 
8 模擬授業Ⅰ:模擬授業実践②(まとめと板書の工夫)
模擬授業内容のポイントをまとめ、板書すべきことをまとめる。
 
9 模擬授業Ⅰ:模擬授業実践③(評価の工夫) 学習評価についてまとめる。
 
10 模擬授業Ⅰ:模擬授業実践④(教材教具の工夫と掲示) 模擬授業内容の教材教具について作成し、次回発表できるように準備。
 
11 教育実習のまとめ:教育実習の反省・評価・まとめ 模擬授業内容についてアンケート用紙を作成。
 
12 教育実習研究授業実践発表会・評価(中学校) 教育実習研究授業内容について、自分で授業の準備をし、授業する①
 
13 教育実習研究授業実践発表会・評価(高校) 教育実習研究授業内容について、自分で授業の準備をし、授業する②
 
14 模擬授業実践の反省・評価 教員採用試験に向けて② 教員採用試験に向けての準備・集団面接練習
 
15 指導案・授業構成 まとめ 試験 前半のまとめ
夏季休業中の『課題』説明
 
16 学習指導計画:体験・実習・実験学習指導法 学習指導計画表の作成
課題確認
 
17 実践学習指導①:実践学習の進め方(保育・福祉分野) 体験学習授業時の注意・進め方・工夫
 
18 実験・実習学習指導の進め方①:食物分野
食物分野の実習・実験の例をレポートにまとめる
 
19 実験・実習学習指導の進め方②:衣生活分野
衣生活分野の実習・実験の例をレポートにまとめ
 
20 模擬授業の計画:模擬授業指導案作成(食物・衣生活分野)
模擬授業指導案作成(食物・衣生活分野)
 
21 模擬授業Ⅱ(食物分野):実験学習指導①
授業内容のタイムテーブルを作成・導入
 
22 実験学習指導②(展開の工夫・山場・板書)
学習プリントの作成 実習教材作成・試作・レポートを作成し提出する。
 
23 実践学習指導②(食物)
日本の食文化 『マイ箸』製作 感想レポートを提出
 
24 実践学習指導③(被服 基礎)
被服製作
 
25 実践学習指導④(被服 応用)
被服製作
 
26 実践・実験学習指導(実習・学習プリント)
中学・高校それぞれに対応する学習プリントの作成 提出
 
27 模擬授業Ⅲ(視聴覚教材の活用)
視聴覚教材を活用した授業実践
 
28 模擬授業Ⅳ(各種パンフレットの活用)
各種パンフレットを使用した授業実践
 
29 家庭科教育の変遷と歴史
家庭科教育の変遷について確認
 
30 これまでのまとめ 今後の家庭科教育の方向性
模擬授業Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの感想をレポートにまとめる
 

履修上の注意
・受講は、自分が授業を行うことを想定し指導する実践的指導を身につけるためにも、教科書(小学・中学・高校)・学習指導要領の精読を心掛ける。
・家庭科の内容は多岐にわたり、日々変化している内容もあります。生きること、生活すること、社会の動きに常に敏感で好奇心を持つ。さらに、日常生活を楽しみながら理論的に考え実践する態度や意欲が重要です。


成績評価方法・基準
 講義への取り組み状況40% 試験30% 模擬授業の実践30%(学習指導計画案、指導技術、態度等)

教科書
〔新家庭科教育法〕〔池﨑喜美惠・仙波圭子・青木幸子・小林陽子・野上遊夏・室雅子 共著〕〔学文社〕〔2,970円〕
〔中学校 教科書 技術・家庭(家庭分野)(令和3年度版)〕〔開隆堂〕〔680円〕
〔高等学校 教科書 家庭総合(令和4年度版) 自立・共生・創造〕〔東京書籍〕〔806円〕
※授業ごとに適宜必要なプリントを配布する。

参考書
家庭科教育法Ⅰで使用したものを継続使用する
〔小学校学習指導要領解説 家庭編〕〔東洋館〕〔95円〕
〔中学校学習指導要領解説 技術・家庭編〕〔文部科学省/編 教育図書〕〔82円〕
〔高等学校学習指導要領解説 家庭編〕〔文部科学省(著)〕〔288円〕
〔高等学校 教科書 家庭基礎(令和4年度版) 自立・共生・創造〕〔東京書籍〕〔596円〕
〔新版授業力UP 家庭科の授業〕〔伊藤葉子編著〕〔日本標準〕〔2,000円〕

備 考
・やむを得ない事由により、欠席することが事前にわかっている場合は必ず申告すること。
・授業終了時に質問を受け付けます。
・レポートの提出は次回提出を原則とするが、都合により当日の提出となることもある。
・提出されたレポートは、後日添削して返却する。
・都合により、授業計画の順番を変更することがあります。
・実験実習を行う場合、それに伴う諸経費を徴収することもある。

 
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