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シラバス(公開版)

2024年度 

 
  教育心理学
[ K-4-a-04-2 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(30 + 60)
 対象学科:服専2年・健専2年・美表2年
 授業形態:講義 学期:前期 必・選:選択
 教職に関する科目
 植 松 公 威

授業概要
教えるとは何か、学ぶとは何かというテーマについて考える。教えるとは、学習者が既にもっている知識や過去経験と教授者や教科書からの新しい情報とを統合して、主体的、能動的に知識構造を構成する学びの活動を援助することである。その具体的事例を紹介する。何かができるようになったり、わかったりするようになる発達は、人が他者との共同の中で援助を受けながら可能性を広げることが前提となる。このような教育と発達との関係について考察する。また、学びには有意味学習と機械的暗記学習がある。私たちがもっている「学習観」は機械的暗記学習に基づいている。そのため、有意味学習の特徴を学び、従来の学習観を批判し、教育実践に役立てることができるように講義する。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
教えるとは何か、学ぶとは何かという問題について考えられるようになる。
 
発達に関する理論を学び、教育と発達の関係について理解できるようになる。
 
有意味学習の特徴を学び、従来の「学習観」を批判できるようになる。
 
教育評価活動とは何かについて理解できるようになる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 ガイダンス、授業の概要と教育目標、注意点 シラバスを熟読すること。
 
2 個別的学習とルール学習 ルール学習のすばらしさについて理解すること。
 
3 ルールを理解するための授業づくり ルールと事例をどのように学べばルールの理解につながるかを考えること
 
4 記憶と応用を高めるための教授法 験証法、帰納法、演繹法の違いと効果について理解すること。
 
5 有意味学習と機械的暗記学習 2つの違いを理解し、従来の「学習観」を批判すること。
 
6 学習者の「誤った知識」を把握し、その根拠である過去経験を理解して認めることの重要性 過去経験を理解し、認めることの重要性について理解すること。
 
7 学習者がもつ過去経験と教科書からの情報が対立的な関係にある場合、どのような教授法が必要か 「範囲画定」とは何か、理解すること。
 
8 家庭科の分野での教授事例 具体的な教材を通して「範囲画定」の有効性について理解すること。
 
9 発達と教育との関係 ピアジェとヴィゴツキーの理論の違いについて理解すること。
 
10 「発達の最近接領域説」の問題点と具体的事例 ヴィゴツキーの理論の問題点を理解し、これまでの援助や指導によってどのような発達が実現したかなどを考えること。
 
11 欲求の階層説-自己実現欲求を生み出すためには- マズロー、ロジャース、フロイトの考えを統合して自己実現欲求を高める方法について考えること。
 
12 教育評価活動とは何か 誰が、何を、何のために評価するのかを理解すること。
 
13 教育評価活動の方法 構成法、比較法、相関法について理解すること。
 
14 発達障がいの事例 相手の世界にこちらから入り、理解し、認めることの重要性について理解すること。
 
15 まとめと補足 疑問点やわからなかった点を明らかにすること。
 
16 試験 これまでの授業の復習をして学びを深めること。
 

履修上の注意
授業を休まないこと。5回以上欠席の場合は単位を認めない。どうしても休む場合は欠課届けを提出すること。
ノートに講義の内容を記録すること。プリントを配るので、それを入れるファイルを用意すること。

成績評価方法・基準
レポートと試験の結果に基づいて成績を判断する。
レポート20点、試験80点の配分により最終的な成績を決める。

教科書
特に使用しない。毎回、授業前にプリントを配る。

参考書
授業の中で適宜、紹介する。

備 考
将来、教員採用試験を受験する者は、心理学Ⅰと心理学Ⅱの受講をすすめる。

 
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