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シラバス（公開版）

2021年度　

  食文化論

単位：2 単位

対象学科：食専２年

授業形態：講義　学期：後期

食物栄養学専攻科目

木　下　ゆ　り

授業概要

人類が暮らしてきた土地の風土と歴史のなかで培われ、伝承されてきた食べ物、食の嗜好性、食文化について、古代から現代までの変遷を学修する。2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食；日本人の伝統的な食文化」を継承する実践者はすべての日本人であるとされている。日本のみならず世界の食文化・食生活の特徴や課題について理解し発信することを目標とする。教員の管理栄養士としての実務経験（病院、在宅医療、NPO、国際協力、食育・栄養指導）を活かして、実践例を紹介しながら授業を進める。

授業の到達目標

授業の到達目標

学位授与の方針との関連

食べ物と人との関わりを歴史的変遷、食の嗜好性、食文化の観点から説明できる。

１，３

現在の食生活と健康の問題点を提起し、解決方法を見出し栄養士としての役割を認識できる。

１，３

授業計画の内容

回

授業計画の内容

自修（事前・事後学修の内容）

1

序章　「和食」：日本人の伝統的な食文化 1章　食文化の領域 (食事作法・禁欲・健康食の思想、宗教と食習慣:イスラム教・キリスト教・仏教 等)

事前：教科書の序章と1章を読む 事後：ビーガン・ハラール対応の食品販売店・飲食店を調べて提出する

2

2章　世界の食文化形成 (中国・インド・ヨーロッパ・ペルシャアラブ料理文化圏、その他の地域・国の料理)

事前：教科書の2章を読む 事後：レポート①(担当の外国料理)を作成する

3

3章　日本の食文化の形成と展開 4章　異文化接触と受容 (大陸・南蛮・欧米文化、多国籍)

事前：教科書の3・4章を読む 事後：レポート①(担当の外国料理)を完成させて提出する

4

5章　主食の文化(木の実、いも類、コメ、大麦、小麦、雑穀) 6章　副食の文化(魚介類、豆類、肉、乳、卵 等)

事前：教科書の5・6章を読む 事後：授業の課題プリントに取り組む

5

7章　だし、うま味 (鰹節削り体験、だしの試飲)

事前：教科書の7章を読む 事後：小テスト①の範囲を勉強する

6

7章 塩、砂糖、発酵調味料、香辛料　油脂　小テスト①

事前：教科書の7章を読む 事後：小テスト①の範囲を勉強する

7

8章　日本茶文化・和菓子 (茶道体験) 　　 アジア・アフリカ・南米の茶

事前：教科書の8章を読む 事後：レポート②(担当の郷土料理)を作成する

8

8章　紅茶文化・珈琲文化・洋菓子 (英国式アフタヌーンティー体験、珈琲豆挽き体験)

事前：教科書の8章を読む 事後：レポート②(担当の郷土料理)を完成させて提出する

9

9章　日本料理の形成と発展 (本膳料理、懐石料理、会席料理)

事前：教科書の9章を読む 事後：小テスト②の範囲を勉強する

10

10章　台所・食器・食卓の文化 (台所、燃料、調理道具、食器、食卓)　 小テスト②

事前：教科書の10章を読む 事後：小テスト②で間違えた箇所を復習する

11

11章　日常の食生活 12章　非常の食生活 (飢饉、戦争、災害)　未来の食料不足

事前：教科書の11・12章を読む 事後：授業の課題プリント取り組む

12

13章　外食文化の成立と変化 14章　行事と地域の食文化

事前：教科書の13・14章を読む 事後：レポート③(担当の年中行事)を作成する

13

15章　家庭・地域、学校、社会における食育 食文化の継承のための計画・実践・評価①　アクティブラーニング (グループ討議、情報収集)

事前：課題について調べて準備する 事後：発表の準備をする

14

15章　家庭・地域、学校、社会における食育 食文化の継承のための計画・実践・評価②　アクティブラーニング (プレゼンテーション・評価)

事前：発表の練習をする 事後：評価を参考に振り返りをする

15

まとめ　小テスト③　振り返り

事前：小テスト①②と教科書を復習する 事後：小テスト③で間違えた点を復習、レポート③(担当の年中行事)を完成させて提出する

履修上の注意

教科書に沿って進めていく。遅刻は30分までとし、遅刻3回で1回の欠席とする。出欠に関わらず、レポート3回提出と小テスト3回受けることを、単位取得の条件とする。

成績評価方法・基準

小テスト30％、レポート30％、発表30％、授業の取り組み状況（提出状況、予習・復習の状況など）10％をもとに、総合的に判断する。レポートはあらかじめ採点基準を示し、小テストは授業中に解説をする。

教科書

・〔日本の食文化 新版 「和食」の継承と食育〕〔江原 絢子 編著〕〔ケイ・アイ・コーポレーション〕〔2，500円＋税〕 ・必要に応じて教員がプリントを配布する。

参考書

備　考

授業内容は教科書の章立てに合わせているため、欠席した場合は、指定された教科書の範囲を学習して補うこと。質問については、授業中またはオフィスアワー（曜日時間は掲示で確認）に受け付ける。

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