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シラバス(公開版)

2021年度 

 
  食品学実験Ⅱ
[ A-4-d-04-2-1 ]
 

 単位:1 単位
 対象学科:食専1年
 授業形態:実験 学期:後期
 食物栄養学専攻科目
 永 沼 孝 子

授業概要
食品学実験Iで習得した化学実験における基本的手技を応用に用いる。本授業では、日本食品成分表に記載されている食品中の栄養素の数値がどのようにして算出されるのかを知る目的で、水分、脂質、たんぱく質、灰分、リンの各成分を食品から抽出して、定量分析を行う。これらを通じて、食品成分表の数値の意味、食品試料の扱い方、化学実験における実験の原理を理解させるとともに実験器具の扱い方、測定機器の使用方法、データのまとめ方、レポートの書き方を指導する。

授業の到達目標
 
授業の到達目標 学位授与の方針との関連
 
・食品に含まれる成分や栄養素の定量分析実験を通じて、分析化学、特に「定量分析」の基礎理論と基本操作を理解する。 3,6
 
・食品の構造や性質について科学的視点から考察する力を身につける。 3,6
 
・食品成分表に記載されている数値がどのようにして求められているのか、
実際に実験を行って原理と分析方法を理解する。
3,4,6
 

授業計画の内容
 
授業計画の内容 自修(事前・事後学修の内容)
 
1 食品中の一般栄養成分分析の説明、 濃度計算小テスト 授業後に実験書を読み返す。計算問題の復習
 
2 食品中の水分の定量(常圧乾熱法) 事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめ
 
3 食品中の脂質の定量 I (ソクスレー法による脂質の抽出)
水分定量のレポート出題
事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめ
水分定量のレポート作成
 
4 食品中の脂質の定量 II (ソクスレー法による脂質の抽出および乾燥、重量測定)
レポート出題
事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめ
ポート作成。
 
5 食品中のタンパク質の定量 I
ケルダール法の理論解説と実験装置の説明
タンパク質の酸分解 
事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめ
次回実験装置の確認
 
6 食品中のタンパク質の定量 II (ケルダール法による水蒸気
蒸留のトレーニング)
事前に実験書を読む。事後にノート整理
実験経過の記録
実験装置の使い方確認
 
7 食品中のタンパク質の定量 III(ケルダール法による水蒸気
蒸留と中和滴定-1 2班合同)
事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめ
実験装置の使い方確認
 
8 食品中のタンパク質の定量 IV (ケルダール法による水蒸気
蒸留と中和滴定-2, 2班合同。前回と作業内容2班間で入れ替え
実験全体のまとめ
レポート出題
事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめ
レポート作成
 
9 食品中の灰分の定量(直接灰化法)
レポート出題
事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめ 
レポート作成
 
10 油脂に関する実験 I ケン価の測定と算出 事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめと理論の復習 
 
11 油脂に関する実験 II ヨウ素価の測定と算出レポート出題 事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめと理論の復習 
レポート作成
 
12 比色分析 (分光光度計の説明、色素溶液を用いた定量実験) 事前に実験書を読む。事後にノート整理・結果のまとめ・レポート作成。
 
13 緑茶中のタンニンの定量 I (標準溶液の調製と検量線の
作製)
事前に実験書を読む。事後にノート整理
実験経過のまとめ
 
14 緑茶中のタンニンの定量 II (緑茶中のタンニン量の測定
と算出)
レポート出題
事前に実験書を読む。事後にノート整理
結果のまとめ
レポート作成
 
15 味覚の変調実験・これまでの実験のまとめ
レポート出題(授業時間内提出)
実験の総括とノートの整理
 

履修上の注意
 正当な理由のない遅刻・欠席は厳禁。白衣を着用し、器具、試薬の取り扱いには細心の注意を払う。実験室に不要なものは持ち込まない。実験では危険を伴うことがあるので、事故のない様に事前にテキストを読んで予習しておく。遅刻は3回で欠席1回とする。

成績評価方法・基準
 平常点(授業に臨む姿勢、実験に対する自主性・積極性)30%、レポート・ノートの内容の成績を合わせて70%の割合で評価する。評価の詳細については、初回の授業に配布するルーブリックに記載。レポートは必ず提出すること。未提出のレポートがある場合は、評価の対象外とする。レポートは提出の度に採点し、後日返却して授業内で解説を加える。

教科書
[食品学総論実験 -実験で学ぶ食品学-][江角彰彦著][同文書院][2,400円+税]
+授業内容に即した独自作成テキスト(冊子体)(食品学実験Iに同じ)

参考書
必要に応じて資料を配布する。(実験時配布)

備 考
都合により授業計画の順番を変更することがある。
質問については、実験中随時またはオフィスアワー(曜日時間は掲示で確認)に受け付ける。

 
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