応用栄養学を一言でいえば、健康な人に向けた食事を考える分野です。
健康栄養学専攻の2年生になると、前期に応用栄養学実習Ⅰを、後期に応用栄養学実習Ⅱを学びます。
この日は応用栄養学実習Ⅱ(更年期:その2)の調理実習でした。
本年度の実習では更年期に関する調理実習は2回あり、先週が西洋医学に基づく食事・調理実習(いわゆる普通の栄養学)で、今週が国際薬膳師の先生を招いた東洋医学に基づく食事・調理実習(いわゆる薬膳)でした。
更年期に対してカルシウムやビタミンDなど栄養価を観ながら色々な食材を選択していくのではなく、更年期の症状に対して最適な食材を選択をしていくのが薬膳の考え方になります。
この実習を通じて東洋医学に傾こうということではなく、「今日は寒いから生姜を献立に加えてみよう」や「消化を助ける意味で七草粥に使われる野菜を献立に使おう」など、同じエネルギー量の食事を考えるにしても(対象者ファーストの立場から)献立作成の幅が豊かに広がっていくことを期待しています。
まとめると、先週は更年期の栄養について学び、今週は更年期の色々な症状を薬膳を通じて学びました。
始める前は薬膳に興味のあった学生と無かった学生様々でしたが、専門家の先生と一緒に楽しく成人期(更年期)の分野を学ぶことができました。