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シラバス(公開版)

2025年度 

 
  博物館実習Ⅱ(見学実習を含む。)
[ K-5-a-09-5 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):(45 + 30)
 対象学科:服専3年・美表3年
 授業形態:演習 学期:後期 必・選:選択
 博物館に関する科目
 落 合 里 麻

授業概要
 本授業では学内実習と見学実習を行う。学内実習では、学芸員課程で学んだ理論や知識を踏まえ、作品・資料を扱う際に必要となる知識や技術を実習形式で修得させる。博物館資料の収集、整理、保管、調査研究、資料の扱い、展示などの基本事項を教授した上で、一人一人に実践させる。見学実習では、博物館の展示室とバックヤードの見学を行い、利用者と学芸員(企画、管理する側)の双方の立場から博物館の活動を理解させる。現職の学芸員の話を聞き、博物館の現状と問題点について考察させる。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
学芸員養成教育において学んだ知識・技術や理論を総合的に活用し、社会で自律的に活動できる能力を身につける。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 ガイダンス、4年次の館園実習に関する説明 学生便覧の学芸員資格の頁をよく読んでおく
 
2 顕彰館と短大資料室の見学、額装の吊り方 希望する実習先について調べる
額装の展示位置の計算方法について復習する
 
3 額装の扱いと吊り方(グループワーク)
展示方法と手順について復習する
 
4 古美術品と箱の扱い①、紐の掛け方 紐の掛け方を復習し、習得する
 
5 古美術品と箱の扱い②(陶磁器、漆器、金工品) 素材ごとの扱いの基本を復習する
 
6 古美術品と箱の扱い③(茶道具、仕覆、御物袋)
着物の扱い
袋の扱い、緒の結び方、着物の畳み方を復習する
 
7 装こう①(表具の種類、歴史、掛軸の構造) 掛軸の構造、各部の名称について復習し、プリントに彩色する
 
8 装こう②(掛軸の扱い、掛け方、しまい方) 掛軸の扱い、掛け方、しまい方について復習する
 
9 装こう③(掛軸の扱い、掛け方、しまい方)
日本画の基礎知識
掛軸の扱い、掛け方、しまい方について復習する
 
10 作品・資料の調査と整理①(調査、法量)(グループワーク)
調査時の心得について復習する
 
11 作品・資料の調査と整理②(撮影、画像処理、調査) 作品・資料カードに記載する内容をまとめる
 
12 作品・資料の調査と整理③(データ入力) 作品・資料カードに記載する内容をまとめる
 
13 作品・資料の調査と整理④(作品・資料カード完成) 作品・資料カードに不備や誤字・脱字がないか確認する
 
14 掛軸の箱を制作する①(説明、掛軸の採寸、計算) 制作手順について復習する
 
15 掛軸の箱を制作する②(仕上げ) 箱に番号と写真を貼って完成させる
 
16 掛軸を箱に入れて顕彰館に収蔵し、16回の授業のまとめを行う 実習生記録を清書し、提出する
 

履修上の注意
・授業内で4年次の館園実習について説明し、実習先を選定する。実習生記録を作成する。
・県外の博物館・美術館等で見学実習を実施する。日時については授業内で指示する。

成績評価方法・基準
授業の取り組みに対する意欲と姿勢(40%)、見学実習レポート(30%)、実習内容の修得(30%)で評価する。

教科書
特に定めない。各単元でプリントを配布する。

参考書
〔博物館資料取扱いガイドブック〕〔日本博物館協会〕〔ぎょうせい〕〔2,750円+税〕
〔日本画用語事典〕〔東京藝術大学大学院文化財保存学日本画研究室〕〔東京美術〕〔3,500円+税〕
〔МAU(武蔵野美術大学)造形ファイル〕http://zokeifile.musabi.ac.jp/

備 考
授業計画の順番を変更する場合がある。質問等については、授業内あるいはオフィスアワーに受け付ける。

 
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