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シラバス（公開版）

2025年度　

 
  有機化学Ⅱ
[ K-1-a-04-2 ]
 

 単位（総授業時間数＋自習時間）：2（30 + 60）
 対象学科：美表４年
 授業形態：講義　学期：前期　必・選：選択
 美術学部　共通教養科目
 小　川　智　久

授業概要
身の回りの物質の中でも、衣食住のあらゆる場面に存在する有機化合物について、分子レベルで理解するため、また生命現象を分子レベルで理解するため、生体成分をはじめとする物質の分子構造およびその構造を組み立てている結合の特徴、性質を理解することに重点をおく。
有機化学の基礎、特に有機化合物の電子配置に基づく反応性と化学結合、官能基の性質、立体化学を中心に講義し、生体成分や食品、医薬、プラスチック・高分子繊維素材など身の回りの物質（有機化合物）の特性を理解する。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨
 
有機化合物の反応性を官能基や化学結合の特性、立体化学から理解できるようになる。
 
生体成分や食品、高分子繊維などの有機化合物の構造から、その特性を理解できるようになる。
 

授業計画
 
回 内容 自習（事前・事後学習の内容）
 
1 序論1　身の回りの物質　有機と無機　元素周期表 教科書の指定ページの熟読（教科書序章：1-15ページ）
 
2 序論2　原子の構造と化学結合　電気陰性度 教科書の指定ページの熟読（教科書８章：188-214ページ）
 
3 有機化合物の特徴と分類、分子式・示性式・構造式 教科書の指定ページの熟読（教科書３章：52-65ページ、１章：16-29ページ）
 
4 飽和炭化水素と不飽和炭化水素の構造と性質 教科書の指定ページの熟読（教科書 ２章：30-51、4章：66-79、5章：140-151ページ）
 
5 アルコール、エーテル、アルデヒド、ケトン 教科書の指定ページの熟読（教科書4章：88-105、5章：140-151ページ）
 
6 アミン、カルボン酸、アミド、エステル 教科書の指定ページの熟読（教科書４章：80-87、5章：122-139ページ）
 
7 芳香族化合物 教科書の指定ページの熟読（教科書６章：152-167ページ）
 
8 第1回-第7回講義の復習・中間試験 第1回-第7回講義の復習
 
9 有機化学反応の基礎　電子の移動（求核剤・求電子）、反応機構、共鳴構造 教科書の指定ページの熟読（教科書８章：208-229、４章：103-105、5章：113-120ページ）
 
10 有機化学反応１　付加反応・脱離反応・置換反応・転移反応 教科書の指定ページの熟読（教科書４章：103-105、5章：113-120ページ）
 
11 有機化学反応２　SN1とSN2　立体化学 教科書の指定ページの熟読（教科書４章：103-105、5章：113-120ページ），補足資料の熟読
 
12 有機化合物の立体化学 教科書の指定ページの熟読（教科書７章：168-170、付録1：230-246ページ）
 
13 生体分子の有機化学１　アミノ酸、ペプチド 教科書の指定ページの熟読（教科書７章：168-186ページ）
 
14 生体分子の有機化学２　糖、脂質 教科書の指定ページの熟読（教科書７章：168-186ページ）
 
15 高分子化合物　プラスチック・繊維 補足資料の熟読
 
16 期末試験 第1回-第15回講義の復習
 

履修上の注意
教科書の指定ページを熟読し、予習・復習をしっかり行うこと。

成績評価方法・基準
出席・受講態度（発言・質問）４０％、試験（小テスト含む）６０％を基準として総合的に評価する。
希望する学生がいれば、本人の採点済試験答案を開示する。試験に対するフィードバックとして、全体的に理解が不十分な項目については、Googleクラスルームを介して、補足説明をおこなう。

教科書
「有機化学基礎の基礎 第３版」[立屋敷哲][丸善株式会社]　ISBN 978-4-621-31082-3

参考書
必要に応じて講義中に示す。

備　考
質問に関してはオフィスアワーのほか、授業終了後に申し出てもらいあらかじめ時間を調整して受け付ける。またメールやクラスルームを介しての質問も受け付ける。

 
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