大学シラバスの手引き(PDF) 短大シラバスの手引き(PDF) | シラバス トップページへ 本 学 ホームページへ |
シラバス(公開版)
単位(総授業時間数+自習時間):2(30 + 60) |
対象学科:服専2年・美表2年 |
授業形態:講義 学期:前期 必・選:選択 |
博物館に関する科目 |
及 川 規 |
授業概要 |
文化財は貴重な“国民的財産”であり,それを後世に伝えることは,博物館の重要な責務である。本授業では,文化財が現在に守り伝えられてきた歴史を振り返りながら,博物館資料を将来にわたって保存し,活用できるようにするための,温度・湿度,光,空気,生物などの保存環境管理や考古資料をはじめとする博物館資料の保存処理の方法についての基礎的知識・技術を学修する。 それらについて,担当者が長年歴史博物館で当該業務に従事した経験を生かして,実際の資料保存活動を例示しながら,現状の課題や問題点も含めて解説する。 |
授業の到達目標 |
学位授与の方針との関連 | ||||||||||
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①博物館における資料保存について基礎的知識を獲得できる。 |
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②資料の保存・展示環境および収蔵環境を科学的に捉えることができる。 |
③またそれらに基づいて,実際に資料を良好な状態で保存していけるなどの基礎的なスキルを身につける。 |
授業計画 |
回 | 内容 | 自習(事前・事後学習の内容) |
1 | 博物館における資料保存の意義 | 後:意義について自分で考えをまとめる |
2 | 資料保存の歴史・体系 | 前:文化財保護法の概要を調べる |
3 | 資料劣化の要因と対策1a (温・湿度:基礎・影響・測定) |
後:温度湿度の基本と測定法を復習する |
4 | 資料劣化の要因と対策1b(温・湿度:管理と制御) | 後:温湿度の管理・制御法を復習する |
5 | 資料劣化の要因と対策2(光) | 後:光の影響とその管理について復習する |
6 | 資料劣化の要因と対策3a (生物:生物被害の概要と調査) |
後:加害生物例と調査法について復習する |
7 | 資料劣化の要因と対策3b(生物:生物被害の対策) | 後:IPMと生物被害の対処法について復習する |
8 | 資料劣化の要因と対策4a(空気質:影響と調査) | 後:汚染因子の種類と影響について復習する |
9 | 資料劣化の要因と対策4b(空気質:管理と対策) | 後:空気汚染の対策について復習する |
10 | 資料の輸送 | 後:輸送における影響とその対策を復習する |
11 | 資料の防災 | 後:災害・防犯対策について復習する |
12 | 資料の科学的調査 | 後:科学的調査の特性・方法について復習する |
13 | 資料の保存処理 | 後:出土遺産の保存処理法について復習する |
14 | 資料保存の総合演習 | 前:これまでの学修事項を項目ごとに整理しておく |
15 | 本講義のまとめと博物館資料保存における最近の話題 |
後:資料の保存と活用について各自の考えをまとめる |
履修上の注意 |
要点をまとめた資料を配布するが,ポイントだけでなく,疑問に思ったこと,さらに詳しく知りたいこと,自分のアイディア等をメモするなど,より主体的な取り組みに努めること。 |
成績評価方法・基準 |
授業期間中に実施する課題[テスト・レポート](60%),取組み状況[学習意欲,質問,ミニットペーパー等](40%)等から読み取れる授業目標の達成度について総合的に評価する(課題については観点ごとの配点を授業時に明示する)。ミニットペーパーについては授業内でフィードバックを行う。 |
教科書 |
使用しない。講義前にプリントを配布する。 |
参考書 |
[博物館資料保存論] [石﨑武志] [講談社] [2,200円] |
備 考 |
・配布された資料はファイルして以降の授業にも携帯すること。 ・都合により,授業計画の順番等を変更することがある。 ・質問等については授業前あるいは終了時に受け付けます。 |
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