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シラバス(公開版)

2024年度 

 
  卒業研究Ⅰ
[ D-3-h-07-5-4 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):6(180 + 30)
 対象学科:美表4年
 授業形態:演習 学期:前期 必・選:必修
 美術表現学科専攻科目
 只 野 彩 佳

授業概要
本学で学び研究したことの集大成として、卒業制作(日本画)作品の制作を行う。卒業制作展への出品を前提に、発表までを視野に入れた企画立案、および作品制作のプロセスを支え、指導する。前期では、個々の履修者と綿密に相談しながら、卒業制作作品のテーマを設定し、制作スケジュールの計画、小下図、大下図の制作を重点的に行う。後期の卒業研究Ⅱに向けて、履修者の制作の方針と手法をしっかりと定め、作品の土台作りを完了する。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・これまで培った知識、技法に基づきながら自身の卒業研究のテーマを設定する。
 
・支持体の扱いを覚え、自身の制作に必要な描画材を選択することができる。
 
・自身の設定した制作テーマを、集大成として仕上げる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 導入 科目の説明 東洋絵画、日本絵画の鑑賞。使いたい技法を調べる。
 
2 テーマの探求、Problem(Project)-Based Learning モチーフやテーマの模索。制作記録開始。
 
3 構想 作品の大きさ、テーマ、構図の構想。
 
4 デッサン、資料研究 作品に盛り込むモチーフのデッサン、資料収集。
 
5 小下図作成 いくつかの案を出せるとよい。
 
6 制作スケジュールの計画 大きさ、構図、使用技法を決めておく。
 
7 大下図制作 モチーフのデッサン、資料を用意しておく。
 
8 大下図制作、支持体準備 大下図を描き進める。支持体の手配。
 
9 本画制作準備、支持体準備、裏打ち、水張り 支持体を用意。支持体によっては裏打ちを行う。
 
10 本画制作、水張り、トレース、転写 大下図を描き終えておく。
 
11 本画制作、転写、骨描き 転写を終えておく。骨描きに使う墨を決めておく。
 
12 本画制作、骨描き、隈取り 大下図をもとに骨描き、隈取りを終える。
 
13 本画制作、下塗り 胡粉、水干による下塗りを終える。
 
14 中間審査作品提出準備 テーマやコンセプト、制作スケジュール確認。
 
15 中間講評、中間審査作品提出 後期の制作の制作の土台となるよう制作。
 

履修上の注意
丹念にモチーフを観察し、描画する。基本技法を素直な気持ちで習得すること。
毒性のある赤系の絵の具は水道に流さない。朱を使用した皿は、ふき取り後、洗浄。

成績評価方法・基準
課題作品70%(完成度50% 意図・発想20%) 課題提出の際、フィードバックを行う。
授業態度30%(創作意欲や、創作の自主性等)

教科書
授業前にプリント配布します。

参考書
無し

備 考
質問は授業終了時あるいはオフィスアワー(曜日時間は掲示で確認)に受け付けます。

 
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