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シラバス(公開版)
単位(総授業時間数+自習時間):1(15 + 30) |
対象学科:美表4年 |
授業形態:講義 学期:後期 必・選:選択 |
美術表現学科専攻科目 |
中 村 真 |
授業概要 |
「日常生活の中で活かせる漆芸」を、ワークショップと講義の双方を合わせ理解する。 ワークショップは、陶器修繕の漆芸活用例「金継ぎ」基礎技法の「漆接着工程」と、木製食器に多く施される原始的漆塗り技法の「摺漆」を体験実習する。 講義はワークショップ実施の合間に随時おこなう。太古から日本列島に根付いてきた漆の歴史・社会的背景・未来展望を俯瞰し、解説する。 事前準備として、各自が①身近な人に漆から連想することを複数聞き取り調査してくること。②割れた陶器を用意し、その器にまつわるエピソードも準備してくること。 |
授業の到達目標 |
学位授与の方針との関連 | ||||||||||
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・漆とその取り扱い方を理解することができる。 |
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・主体的に身近な課題を解決する能力を身につけることができる。 |
授業計画 |
回 | 内容 | 自習(事前・事後学習の内容) |
1 | ガイダンス・漆文化について。(先入観の漆) | 漆の認識把握。 |
2 | ウルシノキについて。(分布、歴史、活用) | ウルシノキの理解。 |
3 | 漆素材について。(漆の特性、取り扱い方、かぶれ対応方法) | 漆素材の理解。 |
4 | 漆実習。「漆接着工程」①素地調整と固め。「摺漆」①木地調整と固め。 | 講義内容の確認。 |
5 | 漆実習。「漆接着工程」②麦漆配合塗布と接着。「摺漆」②摺漆塗装。 | 講義内容の確認。 |
6 | 漆実習。「漆接着工程」③修正と固定。「摺漆」③摺漆塗装。 | 講義内容の確認。 |
7 | 金継ぎについて。(歴史、展開、展望) | 金継ぎの理解。 |
8 | プレゼンテーション・まとめ。(生活と漆) | 講義ふりかえり。 |
履修上の注意 |
①漆かぶれは個人差のある生体反応につき、完全防御出来ない事情を理解した学生のみ受講可能とする。そのうえで、最低限の漆かぶれ予防に塗装ヤッケなどの長袖作業着着用を必須とする。 ②随時重要な説明があるので遅刻欠席をしないように注意。 ③割れた陶磁器(小破片がなくても可)と、その組み上がり想定よりゆとりあるサイズのタッパーを各自で準備する。 ④その他材料一式は頒布する。費用は共通消耗品代・テキスト代と合わせ、後日掲示する。(7500円前後の見込み) |
成績評価方法・基準 |
出席を含む平常点(授業態度、取り組みの姿勢など)40%、課題制作とプレゼン60%で評価する。課題作品については、授業中にフィードバックする。 |
教科書 |
[ゼロからの金継ぎ入門][伊良原満美・中村真共著][誠文堂新光社][2000円+税] |
参考書 |
プリント配布する。 |
備 考 |
(集中講義) ・質問等については、授業中および終了時に受け付ける。 ・素材特性の都合上、定員は最大8名迄とする。 |
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