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シラバス(公開版)

2024年度 

 
  人形Ⅳ
[ D-3-b-24-4-3 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表3年
 授業形態:実技 学期:後期 必・選:選択
 美術表現学科専攻科目
 福 田 一 実

授業概要
創作人形作家とし会得した技術などをもとに「人形など」とのかかわりについて探求させ、人形Ⅰ~Ⅲで習得した技術をもとに、オリジナルの創作人形を制作させる。また、人体の造形についても追及させ、設計図を作り、人形のキャラクター、人形の在り方について考えながら、自分の表現が出来るように指導する。サイズは50cm以上を1体か10cm以上50cm以内の自由なサイズ2体のいずれかの創作人形を完成させる。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・人形の造形について研究しながら学ことができる。
1
 
・球体関節人形を制作するための技法を理解することができる。
 
・オリジナルな人形を完成させる。  
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 授業の説明 方眼紙に実寸大の下図をかく。 完成時のイメージを膨らませておく。資料集め。
 
2 下図を元に型紙をつくり、心材にあててカッター等で削り形をつくる。 解剖学の本などを参考にし、体の研究をする。
 
3 芯を削り、形を作る。 資料を参考に人体の研究をする。
 
4 粘土を練り芯材に3~5mm厚さに粘土を巻く。 しっかり乾燥させてくる。
 
5 ステンレス製の針金で手の芯をつくる。顔の造形をする。 顔の造形、表情について観察してくる。
 
6 手の芯に粘土を巻き、手の造形をする。胴、腕の造形。 やすりがけ(手、胴、腕)
 
7 足、脚の造形。 やすりがけ(足、脚)
 
8 乾燥させ、すべてを磨く。間接部を切断。 やすりがけ(全体)
 
9 芯材を抜き、頭部に瞳を入れ、頭部に耳を造形する。球を作る。 やすりがけ(頭部)
 
10 球を磨き、各関節に固定する。頭部を閉じる。 穴を開ける場所をしっかり確認する。
 
11 球に対する受けを作る。各球に穴を開け、ステンレス線を頭、手、足に固定する。 全体のバランス確認。
 
12 仮組をし、やすりをかけ、調整する。 細かなキズなどをチェックする
 
13 塗装する。着色、メイク。 メイクのイメージ、資料集め
 
14 髪を貼る。 ヘアスタイルのイメージ、資料集め
 
15 組み立て完成させる。講評。
 

履修上の注意
人物の観察、本、写真等から研究して、造形力を付けておく。

成績評価方法・基準
課題作品50%、授業態度50%(出席率、忘れ物の有無、創作意欲など)講評会でフィードバックします。

教科書
〔吉田式球体関節人形制作技法書〕〔吉田良〕〔ホビージャパン〕〔2,880円〕

参考書
〔美術解剖図ノート〕〔出版社名〕〔視覚デザイン研究所〕〔2,700円〕    
〔人形論〕〔金森修〕〔平凡社〕〔3,200円〕
〔人形メディア学講義〕〔菊地浩平〕〔河出書房新社〕〔2,500円〕

備 考
ルーブリック評価については第一回目の授業で説明します。質問等ついては授業終了時にオフィスアワーで受けます。

 
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