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シラバス(公開版)

2024年度 

 
  日本画Ⅲ
[ D-3-b-07-3-3 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表3年
 授業形態:実技 学期:前期 必・選:選択
 美術表現学科専攻科目
 只 野 彩 佳

授業概要
日本画の基礎的な知識・技法を踏まえた上で、より高度な絵画表現を目指す。描画材(墨・岩絵具など)や支持体(和紙など)の選択を各自のテーマに沿って吟味するとともに、扱いを習得する。素材の保存、保護の観点を持ちながら作品制作に向かうため、紙の裏打ちを実践する。作品を1枚完成させる流れを身につけ、その成果を20号以上の作品に仕上げることを課題とする。授業全体の流れを汲みながら、履修者の進度に応じて、相談しながら指導にあたる。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・自己や社会と向き合い、制作のテーマを見いだすことができる。
0.5 0.2 0.1 0.1 0.1
 
・自身のテーマの表現に必要な知識、技法を習得し、使いこなすことができる。
 
・より良い表現を目指し、技法を工夫する力をつけることができる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 導入・日本画の説明・課題の説明 日本画Ⅱまでの制作や学びの振り返りをしておく。
 
2 構想、モチーフのデッサン 描きたいモチーフやテーマを模索しておく。
 
3 モチーフのデッサン、小下図の作成 描きたいモチーフの用意、デッサンの用意をする。
 
4 小下図の作成、大下図開始 小下図をまとめ、大下図に取り掛かる。
 
5 裏打ち指導 授業後、学生同士協力して裏打ちを完了する。
 
6 大下図制作、裏打ちした本紙を水張り デッサンや小下図を見ながら大下図を制作。
 
7 本画制作、トレース、転写 大下図、水張りを終えておく。
 
8 本画制作、骨描き、隈取り トレースと転写を終えておく。
 
9 本画制作、隈取り、下塗り 墨の陰影や、下地をどう塗るか計画しておく。
 
10 本画制作、水干および岩絵具でおおまかに描き込む 色の配置や塗る順番をおおまかに計画しておく。
 
11 本画制作、水干および岩絵具で各部分を描き込む 制作を進める。膠の管理をする。
 
12 本画制作、水干および岩絵具で各部分を描き込む 制作を進める。膠の管理をする。
 
13 本画制作、水干および岩絵具で細部を描き込む 制作を進める。膠の管理をする。
 
14 本画制作、仕上げ 描き始めを思い起こしながら仕上げる。
 
15 講評、プレゼンテーション 制作の意図、工夫した点を話せるようにまとめる。
 

履修上の注意
日本画Ⅱを修得していること。
丹念に対象を観察すること。必要な知識、技法を積極的に習得すること。
毒性のある赤系の絵の具は水道に流さない。朱を使用した皿は、ふき取り後、洗浄。

成績評価方法・基準
課題作品70%(完成度50% 意図・発想20%)
授業態度30%(創作意欲や、創作の自主性等)
講評会等でフィードバックを行う。

教科書
授業前にプリント配布します。

参考書
無し

備 考
質問は授業終了時あるいはオフィスアワー(曜日時間は掲示で確認)に受け付けます。
スケッチブック、鉛筆、練り消しを常備すること。

 
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