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シラバス(公開版)

2024年度 

 
  日本画Ⅰ
[ D-3-b-05-2-2 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表2年
 授業形態:実技 学期:前期 必・選:選択
 美術表現学科専攻科目
 數 本 冴英佳

授業概要
日本画の初歩的な知識として画材の性質を知り、その取り扱い方法や、技法・手順の習得を目的とする。日本画の著名な作家の作品を通し、興味関心を深め、植物・静物等のデッサン(写生・素描)、エスキース(下図・構成)を経て本画の作成(トレース、骨描き、下塗り、着色)をし、1つの作品に仕上げて課題として提出させる。日本画作成導入から、作品完成に至る各段階、また、履修者の進度に応じて具体的かつ適切な技術指導を行う。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・日本画画材の基礎知識、基礎技法を修得できる。
0.5 0.2 0.2 0.1
 
・日本画に必要な描写力の向上を目指すことができる。
 
・日本画独自の技法を実践することができる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 導入 日本画の説明 日本画の鑑賞
 
2 構想、デッサン モチーフの観察と構成。
 
3 デッサン 細かに対象を観察し描写をする。
 
4 デッサンからエスキース(小下図)作成 観察出来ていないと気づいたところを丁寧に描き込んでおく。
 
5 大下図の制作 ・本画の和紙のドーサ引き デッサンの確認、必要に応じて加筆
 
6 大下図の制作仕上げ・本画の和紙の水張り・骨書き練習  仕上がりをイメージし、構図とともに細部も確認する。
 
7 本画制作 トレース 骨描き 骨描きのため線の引き方を練習する。
 
8 本画制作 墨にて陰影を施す 墨のぼかしの練習をする。
 
9 本画制作 墨での陰影仕上げ 墨の陰影の表現を練習する。
 
10 本画制作 下塗り、下地作り 備品の技法書等で下塗り、下地について下調べをしておく。
 
11 本画制作 水干及び、岩絵具での大まかな描き込み 備品の技法書等で水干と岩絵の具について下調べをしておく。
 
12 本画制作 水干及び、岩絵具での各部分の描き込み 制作を進める。膠の管理。
 
13 本画制作 水干及び、岩絵具での細部の描き込み 完成度を高めるためにさらに制作を進める。膠の管理。
 
14 本画制作 仕上げ 自らのイメージが作品に表現できているかどうかを確認し、必要に応じて加筆する。
 
15 講評・まとめ 苦労した点、工夫・努力した点を言葉でまとめておく。
 

履修上の注意
丁寧に対象を観察し、基本技法を真面目に習得すること。
道具や日本画材の取り扱いについては説明や指示をよく聞き、丁寧に扱うこと。

成績評価方法・基準
課題作70%(完成度50% 意図・発想20%)
授業態度30%(創作意欲や、創作の自主性等、講評会での発言やまとめのあり方)
講評会でフィードバックを行う。

教科書
無し

参考書
無し

備 考
質問等については、授業終了時あるいはオフィスアワー(曜日時間は掲示で確認)に受け付けます。
スケッチブック、鉛筆、練り消しを常備すること。

 
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