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シラバス(公開版)

2023年度 

 
  生活文化論
[ K-1-c-06-1 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(30 + 60)
 対象学科:美表1年
 授業形態:講義 学期:前期 必・選:選択
 美術学部 共通教養科目
 杉 井   信

授業概要
 文化人類学は、各々の文化がもつ「当たり前の日常」が、その文化のなかでしか「当たり前」ではないということを、比較を通して具体的に明らかにする学問です。身体は、そのための格好の研究対象とされてきました。この授業では、人間の心と身体の諸側面・属性をいくつか取り上げ、我々が当たり前だと思っている身体理解がいかに文化ごとに異なるか、身体に対する我々と異文化の想像力はどう違うのかを、文化人類学の視点で、主にアジア・アフリカ・太平洋・南米に目を向けつつ学んでいきます。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・文化人類学という学問の性格や、文化人類学的な考え方、諸概念についての基礎知識が獲得できる。
0.7 0.3
 
・心と身体の理解のしかたが文化によって大きく異なることが具体的に理解できるようになる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 導入 説明内容を復習する。
 
2 文化人類学の特色 文化人類学について調べてみる。
 
3 文化とは 文化の概念について調べてみる。
 
4 民族とは 人種と民族について調べてみる。
 
5 音声言語と身体言語 身振りや合図について調べてみる。
 
6 身体技法 姿勢や動作について調べてみる。
 
7 様々な身体変工 自分の身体変工について考えてみる。
 
8 女子割礼 撲滅運動や反発について調べてみる。
 
9 血の観念 異文化での観念について調べてみる。
 
10 血縁 異文化での関係性について調べてみる。
 
11 羞恥心 自分の羞恥心について考えてみる。
 
12 痛み 自分の感じる痛みについて考えてみる。
 
13 インセスト・タブー タブーの理由を自分でも考えてみる。
 
14 葬られる身体 自分が知っていることをまとめてみる。
 
15 まとめと試験 学んできたことを復習する。
 

履修上の注意
世界各地の身体にかかわる習慣に触れたドキュメンタリーやニュースなどの短い映像を多く見ます。楽しい映像とは言いがたいものが殆どですが、毎回、しっかり見てもらい、講義内容も踏まえ、各自で考察してもらおうと思います。

成績評価方法・基準
期末試験の結果で評価点を出しますが、欠席回数に応じて減点します。

教科書
教科書は特に指定しません。毎回プリントを配布します。

参考書
『文化人類学を学ぶ人のために』『人類学のコモンセンス』など、文化人類学の入門書(なんでも構いません。)

備 考
質問等は授業終了時オフィスアワーで受け付ける。

 
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