シラバス

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シラバス（公開版）

2021年度　

漆芸Ⅳ

[ D-3-c-08-4-3 ]

単位：2 単位

対象学科：美表３年

授業形態：実技　学期：後期

美術表現学科専攻科目

井　上　直　美

授業概要

漆芸の中でも高度とされる乾漆技法を学ばせ、造形としても展開できる漆の特性と可能性を追求させる。個性の表現を楽しみながら表現出来る力を身に付けさせる為に、後期は前期に制作した作品の塗りや加飾、仕上げを指導する。乾漆の素地を脱乾し、整えながら表と裏を塗り重ねて行く。黒塗りが完成したら色漆塗りや色漆を使った変わり塗り、蒔き絵（螺鈿、卵殻も含む）、漆絵などで施色や加飾をさせる。加飾は自由課題とし、漆による様々な表現と意匠力を養わせる。作家としてエンドユーザーのニーズにあった表現が出来ているかを指導する。

授業の到達目標

学位授与の方針との関連

・脱乾を正確に出来る。

３

・曲面など柔軟な面に対して研ぎと塗りを完成させる事が出来る。

３

・作品に対して効果的な加飾が出来る。

３

授業計画の内容

回

授業計画の内容

自修（事前・事後学修の内容）

脱乾・縁の調整・固め・黒中

脱乾出来る様に縁の始末を終了させておく

捨て塗り

脱乾を終了させておく

研ぎ　黒中1 内

脱乾面を固めておく

研ぎ　黒中1 外

外側の捨て塗りを終了させる

研ぎ　黒中2 内

内側の捨て塗りを終了させる

研ぎ　黒中2 外

捨て　塗り　研ぎを追加しておく

色漆塗り　内1

黒中の塗りと研ぎを追加しておく

色漆塗り　外1

色漆を決定しておく

貝　卵殻　貼り

色漆を練って濾しておく

塗り込み1

貝、卵殻、貼りを完成させておく

研ぎ出し　述べ摺り

研ぎ出しを終了させておく

生摺り1

述べ摺りの追加をしておく

生摺り2

生摺りの追加をしておく

磨き　蒔き絵　銀粉　金粉

蒔き絵を完成させておく

仕上げ

仕上げ工程を終了させる

履修上の注意

作業着を着用の上、授業に臨む。漆かぶれに注意しながらすすめる。

成績評価方法・基準

授業態度（50％）➡意欲、積極性、理解度など
作品進度（50％）➡完成度、デザイン、センス、個性の表現
講評会でフィードバックする。

教科書

授業中に適宜資料を配布します。

参考書

〔やさしく身に付くうるしのはなし1-4〕〔日本漆工協会〕〔2，160円〕

備　考

質問等については、授業終了時に受付けます。