大学シラバスの手引き(PDF) 短大シラバスの手引き(PDF) | シラバス トップページへ 本 学 ホームページへ |
シラバス(公開版)
単位:2 単位 |
対象学科:美表2年 |
授業形態:実技 学期:前期 |
美術表現学科専攻科目 |
井 上 直 美 |
授業概要 |
木地の下地と塗りの基礎を学び、塗りの技術を身に付けるために、既存の木地・皿盆を利用して、漆芸の基本の1つである漆塗り(髹漆:きゅうしつ)の工程を指導する。木地は、径27cmと径30cmの皿盆2枚を用意し、木地の調整から固めをし、丈夫にする為に、下地を地の粉や斫の粉斫を用いた錆などで丁寧にすすめて行く。下地工程の後、黒中塗りと塗面の水研ぎを何回か繰り返し、塗りと砥ぎの工程を理解出来る様に指導する。漆芸作家の経験を基に並行してエンドユーザーに対する作品の土台制作の重要性を理解できる様に指導する。 |
授業の到達目標 |
授業の到達目標 | 学位授与の方針との関連 |
・木地の調整と固めの仕組みを理解出来る | 1,2,3 |
・下地工程を理解し、きちんと下地付けを完成出来る | 1,2,3 |
・塗りと研ぎの技術を身に付けられる | 1,2,3 |
授業計画の内容 |
回 | 授業計画の内容 | 自修(事前・事後学修の内容) |
1 | 授業の説明・ビデオ鑑賞 | ビデオの内容をまとめておく |
2 | 木地調整と木地固め | プリントを基に工程を復習 |
3 | 蒔地 裏 1回目 (まきじ) 地の粉 | 地の粉について復習しておく |
4 | 蒔地 表 1回目 | 前回のムラがないか確認 |
5 | 蒔地 裏 2回目 | 1回目の蒔地との違いを覚える |
6 | 錆付 表 1回目 (さびつけ) 砥の粉 | 地の粉との違いを覚える |
7 | 錆付 裏 1回目 | 錆の特性をまとめる |
8 | 空研ぎ | ムラがないか確認 |
9 | 錆付 表2回目 | 1回目の錆付との違いを覚える |
10 | 空研ぎ・固め・捨て塗り 表 | 空研ぎを8割しておく |
11 | 捨て塗り 裏 | 空研ぎを完成させておく |
12 | 水研ぎ | はみ出した部分を研いでおく |
13 | 下塗り 表 | 終わらない水研ぎを終了させる |
14 | 下塗り 裏 | 足りない塗りを重ねておく |
15 | 水研ぎ | 水研ぎをすすめておく |
履修上の注意 |
作業着を着用の上、授業に臨む。漆かぶれに注意しながらすすめる。(工芸基礎Ⅰ・Ⅱ(漆芸)を履修していなくても受講可) |
成績評価方法・基準 |
授業態度(50%)➡意欲、柔軟性、理解度など。 作品進度(50%)➡完成度、デザイン、センス、個性の表現。 講評会でフィードバックする。 |
教科書 |
授業中に適宜資料を配布する。 |
参考書 |
〔やさしく身に付くうるしのはなし2〕 〔日本漆工協会〕〔2,160円〕 |
備 考 |
質問等については、授業終了時に受付けます。 工芸基礎で漆を選択していなくても履修可能です。 |
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