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シラバス(公開版)

2021年度 

 
  漆芸Ⅰ
[ D-3-c-05-2-2 ]
 

 単位:2 単位
 対象学科:美表2年
 授業形態:実技 学期:前期
 美術表現学科専攻科目
 井 上 直 美

授業概要
木地の下地と塗りの基礎を学び、塗りの技術を身に付けるために、既存の木地・皿盆を利用して、漆芸の基本の1つである漆塗り(髹漆:きゅうしつ)の工程を指導する。木地は、径27cmと径30cmの皿盆2枚を用意し、木地の調整から固めをし、丈夫にする為に、下地を地の粉や斫の粉斫を用いた錆などで丁寧にすすめて行く。下地工程の後、黒中塗りと塗面の水研ぎを何回か繰り返し、塗りと砥ぎの工程を理解出来る様に指導する。漆芸作家の経験を基に並行してエンドユーザーに対する作品の土台制作の重要性を理解できる様に指導する。

授業の到達目標
 
授業の到達目標 学位授与の方針との関連
 
・木地の調整と固めの仕組みを理解出来る 1,2,3
 
・下地工程を理解し、きちんと下地付けを完成出来る 1,2,3
 
・塗りと研ぎの技術を身に付けられる 1,2,3
 

授業計画の内容
 
授業計画の内容 自修(事前・事後学修の内容)
 
1 授業の説明・ビデオ鑑賞 ビデオの内容をまとめておく
 
2 木地調整と木地固め プリントを基に工程を復習
 
3 蒔地 裏 1回目 (まきじ) 地の粉 地の粉について復習しておく
 
4 蒔地 表 1回目  前回のムラがないか確認
 
5 蒔地 裏 2回目  1回目の蒔地との違いを覚える
 
6 錆付 表 1回目 (さびつけ) 砥の粉 地の粉との違いを覚える
 
7 錆付 裏 1回目 錆の特性をまとめる
 
8 空研ぎ ムラがないか確認
 
9 錆付 表2回目 1回目の錆付との違いを覚える
 
10 空研ぎ・固め・捨て塗り 表 空研ぎを8割しておく
 
11 捨て塗り 裏 空研ぎを完成させておく
 
12 水研ぎ はみ出した部分を研いでおく
 
13 下塗り 表 終わらない水研ぎを終了させる
 
14 下塗り 裏 足りない塗りを重ねておく
 
15 水研ぎ 水研ぎをすすめておく
 

履修上の注意
作業着を着用の上、授業に臨む。漆かぶれに注意しながらすすめる。(工芸基礎Ⅰ・Ⅱ(漆芸)を履修していなくても受講可)

成績評価方法・基準
授業態度(50%)➡意欲、柔軟性、理解度など。
作品進度(50%)➡完成度、デザイン、センス、個性の表現。
講評会でフィードバックする。

教科書
授業中に適宜資料を配布する。

参考書
〔やさしく身に付くうるしのはなし2〕 〔日本漆工協会〕〔2,160円〕

備 考
質問等については、授業終了時に受付けます。
工芸基礎で漆を選択していなくても履修可能です。

 
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