大学シラバスの手引き(PDF) 短大シラバスの手引き(PDF) | シラバス トップページへ 本 学 ホームページへ |
シラバス(公開版)
単位:2 単位 |
対象学科:美表1年 |
授業形態:実技 学期:後期 |
美術表現学科専攻科目 |
井 上 直 美 |
授業概要 |
漆芸技法の中でも基礎といえる摺漆技法を通し、漆の特性と可能性を理解出来る様に指導する。摺漆はお椀2客に10回以上漆を抜き重ねる。さらに漆の特性と性質を理解する為に、後半にお椀の制作と並行して、塗り皿への加飾を指導する。塗り皿の表面へ金箔、銀箔を使った箔絵の加飾(箔の扱いも覚える事が出来る)と色漆を使った文様、柄などの色付、絵付をして、加飾の多様な表現が出来る力を身に付けられる様に指導する。漆芸作家の経験を基に並行してエンドユーザーのニーズを踏まえた上での作家の姿勢を学ばせる。 |
授業の到達目標 |
授業の到達目標 | 学位授与の方針との関連 |
・摺漆を理解し、お椀を完成出来る。 | 1,3 |
・箔絵を通し、箔の扱いが出来る様になる。 | 1,3 |
・漆の特性を活かし、漆絵を表現出来る様になる。 | 1,3 |
授業計画の内容 |
回 | 授業計画の内容 | 自修(事前・事後学修の内容) |
1 | 講義・漆について。授業の説明・注意、作品の紹介、ビデオ鑑賞復習 | 配布したプリントを読んでくる |
2 | 材料配布・木地調整・木地固め | プリントを基に素材について理解してくる |
3 | 目止め、塗り皿のデザイン考察 | 絵のデザインの資料を用意しておく |
4 | 目止め研ぎ、箔絵作業(金箔、銀箔を貼って絵や文様を見せる) | 箔絵のデザインを考察しておく |
5 | 述べ摺り 漆1:灯油2 箔絵下書き 漆絵作業(既存の色漆を使って自由に絵を描く) | 箔絵のデザインを完成させる |
6 | 述べ摺り 漆1:灯油1 箔絵マスキング 漆絵下書き | 漆絵のデザインを考察しておく |
7 | 述べ摺り 漆2:灯油1 箔貼り1回目 マスキング | 漆絵のデザインを完成させる |
8 | 述べ摺り 漆3:灯油1 箔貼り2回目 色漆塗り1色目 | 色漆の色を決めておく |
9 | 生摺り1回目 箔貼り3回目 色漆塗り2色目 | 色漆の残りの色を決めておく |
10 | 生摺り2回目 箔仕上げ 色漆塗り3色目 | 箔絵の足りない部分を完成させる |
11 | 生摺り3回目 摺り漆 色漆塗り4色目 | 色漆の色塗りを完成させる |
12 | 生摺り4回目 調整 仕上げ | 摺りの足りない回数を終わらせる |
13 | 生摺り5回目 サイン サイン | サインを考察しておく |
14 | 生摺り6回目 サイン | 足りない仕上げをしておく |
15 | 磨き・合評会 | 完成後の扱い方をまとめておく |
履修上の注意 |
作業着を着用の上、授業に臨む。漆かぶれに注意しながらすすめる。忘れ物をしない。 |
成績評価方法・基準 |
授業態度(50%)➡積極性、普段の姿勢、理解度など 作品提出(50%)➡完成度、デザイン、センス、成長率 講評会でフィードバックする。 |
教科書 |
授業中に適宜資料を配布する。 |
参考書 |
[やさしく身に付くうるしのはなし1 ][日本漆工協会][2,160円] |
備 考 |
質問等については、授業終了時、あるいはオフィスアワーに受付けます。 |
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