服飾文化専攻では、「服飾講座」を配信します。(全8回、5月~7月予定)
専攻の教育・研究に関する生活・服飾、教育等、様々な知識をシリーズでお伝えします。
服飾講座② 臨床心理学 「こころの多様性とは」
第2回目は臨床心理学研究室の宮前が担当します。臨床心理学とは心の健康について研究する領域です。
今回は「こころの多様性」の中から「LGBT」について取り上げます。
LGBTには簡単な分類だけでも次のような様々なスタイルがあります。
レスビアン :女性を好きになる女性
ゲイ :男性を好きになる男性
バイセクシャル:男性も女性も好きになる人
トランスジェンダー:性同一性障害など、体の性と心の性が一致しない人
Xジェンダー(クロスジェンダー):自分を男女どちらとも思わない
アセクシャル :同性も異性も好きにならない
「こころの性」「好きになる性」のあり方も様々です(多様性)ね。さらにファッションの選び方(性表現=ふるまう性)も多様です。最近では、”体の性は女性だけれどもこころの性は男性であるトランスジェンダーの中学生や高校生が制服のスカートを履きたくない”例などがマスコミでもよく取り上げられます。
現在、服飾文化専攻の3人の学生さんが私の研究室(専門研究)で「LGBTとファッション」というテーマで研究に取り組んでいます。
「性のこころ」ひとつを取り上げても、男か女かという二者択一では単純すぎることが理解できますね。 「こころの世界」とはとても広大で深淵な世界です。
最後に、画家:長谷川 潾二郎(1904~1988)の言葉をプレゼントします。
・・・現実は精巧に出来た造られた夢である・・・(未定稿「絵画について」)
(長谷川潾二郎の「猫」という名画が宮城県美術館にあります。)