2021年2月22日
調理学実習Ⅱ(食物栄養学専攻1年)と応用調理学実習Ⅱ(健康栄養学専攻2年)との合同で、和食・会席料理のテーブルマナー講習会を、ホテルメトロポリタン仙台「曙の間」を会場に実施しました。コロナ禍のため、座席は教室スタイルで、ステージ方向に向き、学生間の距離は1メートル以上開けて、マスクは料理を食べる時だけ外すなどコロナ感染対策をして行いました。
戦後の供応食は、本膳料理から食事を楽しむ要素が強い会席料理の形式が主流になっています。
和食でもお祝い事の初めは、乾杯の儀式が執り行われます。乾杯の仕方を学びました。片手でグラスを持って、やや上にあげて乾杯の唱和をしました(グラスの中は水です)。
会席料理のコースに沿って、食事作法の説明が始まりました。
本日の献立は、
前菜 ・ 御椀 ・ 御造り ・ 煮物 ・ 焼物 ・ 強肴 ・ 御食事 ・ 甘味 ・ お茶
料理は食い切りで、1品を食べて器が空いたら下げられ、次の料理が順次に出されます。
前菜:初めに出される料理です。一口大の丸十、ジュレ、寄せ物等。食感の違い、彩りを楽しめた一品。
御椀:お吸い物椀の蓋がうまく開かない場合があります。この場合は、お椀の腹を押すと空気が入り、スムーズに開けられます。講師の方の説明のように試みたら開けられました。
コース料理は、御造り、煮物、焼物、強肴、御食事、甘味、お茶と続きます。
御造り
焼 物
御食事
日本料理の器の形は様々です。料理が引き立つように、形や材質が選ばれます。形は、丸や四角の平皿、鉢、高坏など。落ち着いた色の染付、明るい色・現代風絵柄、漆器等。様々使用されており、料理と同時に器についても学ぶことが出来ました。
テーブルマナー講習会について、学生からいろいろな感想が寄せられました。
・乾杯の仕方や、座席の座り方について学ぶことが出来た。
・季節の食材や地域ならではの食材が使用されており、とても美味しかったし、料理がきれいだと思った。
・全体を通して料理の盛り付け方がとてもきれいだと感じた。
・今回は使わなかった懐紙についても少し知るしることができたので、もし次に食べる機会があれば使ってみたい。
・箸の使い方は普段の生活でも意識して、正しい扱い方をマスター出来るようにしたいと思う。
・持ち上げても良い食器とそうでないものの違いが理解できた。
・これから食事の機会を持つときは、マナーに基づいて、また自分だけでなく周りの人と楽しく、食事の場の雰囲気をよくしたい。
・食事をしながら食事作法を教えてもらうという貴重な体験ができてよかったです。
など。
献立には地場産の食材(仙台芹、金華鯖、穴子、三陸蛎、白石温麺、枝豆(ずんだ)など)を使用した郷土料理を組み入れて頂きました。調理手法的にも日常食以上に手の込んだ料理を食しながら、会席料理の料理構成と食事マナーを学びました。初めはホテル会場での講習会とあって、学生たちは緊張気味でしたが、講師の方の巧みな話術や、ウエイターの方々の親切なサービスにより、リラックスして学ぶことができ料理の味も楽しめたようでした。