4月の服飾講座に引き続き、GW期間終了後の5月7日~研究室紹介を行います。
卒業研究という言葉を聞いた事があるかもしれません。大学ならではの教育として研究活動が行われています。
服飾文化専攻では、3年次「専門研究Ⅰ」、4年次「専門研究Ⅱ」が開講され、1~2年間かけて学生は様々な分野の研究に取り組みます。
月曜と木曜に配信予定です。
研究室紹介⑤ 消費生活研究室(商品学)
5月は「消費者月間」です。これは『消費者保護基本法(現在の消費者基本法の前身)』が昭和43年5月1日に施行されました。その後,昭和63年からは,毎年5月が「消費者月間」に制定され,こんにちに至っています。
令和2年5月21日現在,新型コロナウイルス感染症の拡大に歯止めがかからず,コンビニエンスストアやスーパー,薬局などでは,マスクや消毒用アルコールをはじめ,一部の生活用品や食料品の品切れや品薄の状態が続いています。
実際,店頭で商品の品切れや購入制限の注意書きを見てしまうと,誰もが不安に駆られてしまいます。なかには,これらの商品を購入できないことへの不満が怒りとなって現れ,店員への自己中心的で理不尽な要求や迷惑行為が社会問題化しています。
この感染症は,ウイルスへの感染によって身体を害するだけでなく,私たちの健全な心をも蝕み(むしばみ)深刻な消費者問題をもたらしています。
「消費生活研究室(商品学)」では,マーケティングや家政学など,学際的な知見から,安心・安全な消費生活の実現をめざし,これらの課題解決に取り組んでいます。
具体的には,消費者を対象としたアンケート調査をはじめ,さまざまな統計指標の分析を通じて,衣生活や食に関する消費行動を明らかにしていくとともに,新たな商品・サービスの開発や提案にも取り組んでいます。
(服飾文化専攻 水谷 浩)
【最近の研究】
「衣生活における特別なニーズ~婦人科がん患者のファッション~」
現在,研究室の学生たちは,ファッションの力によって「病気で苦しんでいる人たちを元気づけ、勇気づけていく」という観点から,婦人科がん患者のための外見ケアとファッションの関連について調べるととともに,医療用帽子の試作に取り組んでいます。
《学生の作品》
2019 『女性がん患者の外見ケアに関する研究』