食物栄養学専攻では2年生になると学外へ実習に行く「校外実習」という科目があります。この「校外実習」では管理栄養士が勤務している給食施設に行って、その指導に従い学習します。実習自体は5日間ですが、学生はこれまで学んできた知識や技術を学外で腕試しする機会にもなります。
また、この「校外実習」では実習先となる施設の管理栄養士の先生から実習開始までに行うべき課題が与えられます。今回このブログで紹介するのは、この校外実習前の準備をしている学生の様子です。
今回、学生に課せられた課題は、小学生に向けた栄養指導です。例年であったら学生は小学生と直接対面の状態で栄養指導を行っていましたが、今年はコロナウイルス感染防止の観点から撮影設備を使用した放送指導(各学級のテレビを通して映像で指導)となりました。放送指導では1年生から6年生まで同時に視聴するため、指導内容や伝え方においても配慮が必要です。学生はその点も考えながら、教材の作成や伝え方についても試行錯誤しながら準備を進めます。
指導に使用する教材の作成
伝え方について教員による指導
今回の放送指導は5分程度の内容ですが、伝えたいことを5分にまとめることは意外と難しいものです。本番で成功させるためには、何度も読み合わせのリハーサルを行います。繰り返し練習することで、問題点の発見や改善策も検討できるので完成度は高くなります。
校外実習は実習中も重要ですが、その内容を良くするためには事前の準備が非常に大切です。しっかり準備して臨めば実習先で得られる知識や経験は質の高いものになります。実習先では学生の皆さんも不安はあると思いますが、しっかり事前準備をすれば「不安」が「期待」に変わると思います。
実習は短期間ではありますが、実習を終えた学生は、「実習、楽しかった」や「また行ってみたい」などの声が多く、きっと充実した時間を過ごせたのかと思います。特に今年度は、コロナウイルス感染防止対策を行っている中でも学生の実習を受け入れてくださった実習先施設にも大変感謝しております。
大変な時期の実習ではありますが、学生がまた一つ大きくなる姿を見られるのでこれからもしっかり応援していきたいと思います。