食物栄養学専攻の学生たちは、様々な「栄養学」を学びます。まずは基本となる「栄養学(講義Ⅰ・講義Ⅱ・実験)」、その他に「ライフステージ栄養学(講義・実習Ⅰ・実習Ⅱ)」「臨床栄養学(概論・各論・実習)」「公衆栄養学」などです。

今回は「ライフステージ栄養学実習Ⅰ」の授業をご紹介します。ライフステージとは生涯を年代別に捉えることです。妊娠期、乳児期、幼児期、学童期、思春期、成人期、更年期、高齢期の栄養について、講義と実習で詳しく学びます。

先日の授業では、幼児期・学童期に多い食物アレルギーに対応できるように、卵・乳・小麦を使わない献立(代替食)の調理実習を行いました。

 

学生たちの身近な友だちや家族にも、食物アレルギーをもっている人が多くいるそうです。栄養士になろうと思ったきっかけ、短大で詳しく学びたいこととしてよく話題にもあがっていて、学生の関心が高いテーマです。

卵・乳・小麦を使わない場合、他の材料でどう補えばいいのか、材料の割合がをどうすればいいか、とても難しいものです。完全にアレルギー原因物質を除去することは当然ですが、見た目、美味しさ、栄養面で劣らないようにするための代替食、調理学・食品学・栄養学の知識や調理の技術が必要です。

このレシピは、以前に地域の料理教室で実践したレシピの一部です。卵アレルギーの小学生は「生まれて初めてオムライスを食べられて嬉しかった!」「ショートケーキをみんなと一緒の食べておいしかった」といった感想を寄せていました。学生たちは、食物アレルギー対応は手間と労力がかることを実感しつつも、みんなに喜んでもらえるような献立作成や調理は、専門職としてはやりがいがあると感じたようです。

 

2年生になると「ライフステージ栄養学実習Ⅱ」の授業で、学生たちが献立を立てて調理する機会がありますので、この授業で学んだアイディアや経験を役立てくれることと思います。

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生文大通信

先輩が入学を決めた理由

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