東北生活文化大学短期大学部では、今年度から、子ども生活専攻と食物栄養学専攻の学生が一緒に学ぶ「保育食育実践プログラム」に取り組んでいます。

両専攻の1年生合同の授業「生活文化各論」では、12月と1月に「模擬給食会議」というワークショップを行いました。

架空の保育所を想定し、学生たちは保育士と栄養士になりきって、子どもたちの食生活の課題解決のためのケーススタディを行いました。

授業の最初に、教員から、保育の現場でよくありがちな3事例が提示されました。

各グループで1つ選んで、意見交換をしながら解決策を考えました。

 

どんな方法で解決できるか、子ども、保護者、保育士、栄養士、4者の気持ち、立場に立って考えます。

ブレーンストーミングで出た意見は、4色に分けて整理しました。

黄色   → 子ども 

白色   → 保護者

ピンク色 → 保育士

水色   → 栄養士

 

グループ内で出た意見を模造紙にまとめ、ワールドカフェ方式で発表し合いました。

「給食を何度もおかわりしてしまう子どもにどう対応したらよいか」という議論の場面では「こどもは家庭で虐待を受けているかもしれない、家でごはんを食べられていない可能性もあるかも?」という保育の学生からの意見に、他の学生たちや教員から「すごい!そこに気づくとは!」と声があがりました。

栄養士の学生は、野菜嫌いな子どものために、美味しく食べられるように野菜をペーストにしたり、食感・味・香り・見た目を工夫する調理のアイディアを提案。保育の学生たちからは「さすが!栄養士さん」と声があがりました。

学生たちはお互いに、専門的な知識や考え方を学び合えたようです。これは、まさに「多職種(他職種)連携」の模擬体験です。

保育所に限らず、病院、施設、学校、企業、役場、NPOなど、どんな職場でも、他の職種・部署の人たちと連携や協力をすることで、より成果を上げることができます。

学生のうちから、多職種(他職種)連携を体験することで、校外実習の現場や就職先で、スムーズに仕事に取り組むことができます。

本学では、2年間で専門性を高めつつ、視野が広い、保育士・幼稚園教諭・栄養士を目指していきます。

保育食育実践プログラム担当:高橋恵美(子ども生活専攻)&木下ゆり(食物栄養学専攻)

文責:木下

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