服飾文化専攻では、4月中服飾講座を配信します。

専攻で学ぶことのできる生活文化や服飾文化、教育等、様々な知識をお伝えしていきます。(毎週月曜・木曜に更新予定)

 

服飾講座⑤「染織文化史」

さ~!服飾講座も5回目です。今日は長文ですよ。ご覚悟を(笑)!
みなさんは、「日本が世界に誇るもの」といえば何を思い浮かべますか?

満開の桜…、夏祭り…、和食…、新しいところでは、アニメ…、マンガ…、Kawaii…!などを挙げられましたか?

では、「衣服」に限ってみると、どうでしょうか?

そうですね。「きもの」です。これは日本が世界に誇る服飾文化を代表するものですね。では、現在みなさんが思い浮かべる「きもの」はどんなものですか?また、それらに対してどんなイメージを持っているでしょうか?

 

浴衣…、 振袖…、 卒業式の袴姿…、 などなど

そして、伝統的な衣服…、 民族衣装…、 色や模様が日本的…、 

 

といったイメージをお持ちなのではないでしょうか?

日本の伝統衣服「きもの」ですが、実際は、時代とともに変わり続けているものです。現在みなさんが日本の伝統的「きもの」と思っているものは、ず~~っと昔から同じように着続けられてきた訳ではないのです(詳しいことは省略しますね)。

現代の「きもの」の前身は「小袖」と呼ばれる衣服でした。ここでは詳しく述べませんが、安土桃山時代から江戸時代全体を通して、日本人に最も幅広く着用された衣服が小袖です。小袖には、絹・麻・木綿などの布地が用いられ、色とりどりの文様が描かれたり、染めたり、刺繍をしたり、はたまた縞織や絣織の布地が用いられました。そのため、古くから日本の染織技術は大変発達していました。友禅染(ゆうぜんぞめ)や小紋染(こもんぞめ)などの言葉は、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これらの技法は、明治期以降も発展し、より大量生産に向いた方法が考えられて、美しい「きもの」が多数作られ、広く着られることとなりました。

では、この素敵な小袖や「きもの」は、古くから日本全国で着られていたものなのでしょうか?本学が所在する東北地方ではどうだったのでしょうか?

農林水産業が生業の中心であった東北地方に住む多くの庶民にとっては、これらはまさに高嶺の花でした。では、東北地方の庶民の多くは何を着ていたのでしょう…?

答えは……?!

分かっていることもありますが、すべてが解明されていない現状にあります。
(ズルい答えでゴメンナサイ。その理由は授業にて……)

厳しい自然風土や生活上の制約の中、地域の実情の範囲内で、様々な工夫を施した衣服を東北の人々は着用してきました。
東北の地で服飾文化を学ぶ唯一の4年制大学である本学で、東北の服飾文化について一緒に学んでいきましょう。衣服に込められた知恵や工夫を知ることが、持続可能な世界の実現を課された今を生きる私たちにヒント与えてくれることでしょう。

東北各地の専門家や愛好家が地元の伝統的な服飾文化を伝承するために様々な活動をし、発信しています。この機会に、皆さんがお住いの地域の伝統的な衣生活やその技術について調べてみてはいかがでしょうか?

参考までに、ご覧いただけましたら幸いです↓↓↓(新入生のみなさんには自己紹介を兼ねて)
まなびのめ2015.10.15「百年前の仙台は日常着の全国的発信地だった」http://manabinome.com/archives/1832

川又より

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生文大通信

先輩が入学を決めた理由

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