今回は、食物栄養学専攻2年生の授業(調理学実習Ⅲ)をご紹介いたします。この授業は基礎(Ⅰ)、応用(Ⅱ)を経て、各国料理・郷土料理・災害時食等、調理を通して食文化の視野を深める実習です。調理技術の向上や、衛生的に安全な食事提供を目指すというのはもちろんのこと、「作ること」「食べること」の楽しさを常に感じながら授業に取り組んでいます。
班内で分担した役割を各人それぞれが全うし、1食分の献立を作り上げます。そのためには責任感、コミュニケーション力が必要となります。この日の献立はフランス・プロヴァンス地方の料理で、「ラタトゥイユ・ビシソワーズ・ほうれん草とベーコンのキッシュ」です。キッシュは生地から手作りをしているため、パイ生地の層を作るためにバターがどのようなはたらきをするのか、また小麦粉の多様な性質を踏まえ、どのようにその性質が活かされているのかなど、調理科学の実践としてとても大きな意味を持っています。
野菜の使用量は270g。1日あたりに摂る望ましい量の約8割です。
出来上がったら皆で楽しくいただきます。。先程の真剣な授業風景とは打って変わって和やかな表情で溢れています。メリハリのある授業で学生は日々成長しています。